生成AIの盛り上がりを受け、Nvidiaの業績が大躍進を遂げていることについて、同社のCEOが「iPhoneの瞬間」だとコメントしたことが話題を集めています。
生成AIが起爆剤に
半導体大手のNvidiaは5月24日、2023年度第1四半期(2月〜4月:Nvidia独自の会計年度)を発表、AI需要の高まりで売上高が前年同期比19%増になったことを明らかにしました。純利益は44%増でした。
こうした状況を受け、Nvidiaのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、あらゆる産業で生成AIを始めとしたAIが採用されようとしており、同社がそのニーズに応えるだけの力があるからだとし、社内では「iPhoneの瞬間」と呼んでいるとコメントしました。
AppleにとってiPhoneは会社を大きく成長させる起爆剤でしたが、それ以上にいくつかの種類の技術がiPhoneによって初めて一つになりました。これと同じことが生成AIによって起きている、とフアンCEOは話します。「生成AIが登場したことで、以前から準備していたコンピューティング・プラットフォームのキラーアプリが発動した」
すでに株式市場は半導体バブルの様相を呈しつつありますが、ウォール街のアナリストたちは、生成AIの盛り上がりは始まったばかりに過ぎないと指摘、Nvidiaの株価には伸びしろがあると予測しています。
Appleほどの伸びは期待できない?
企業にとって、これが自分たちの「iPhone」と呼べるだけの起爆剤は、早々と存在するものではありません。ジェンスン・フアンCEOはよほどの確信を掴んでいるのでしょう。
しかし、iPhoneが登場した後のAppleほどの盛り上がりをみせるとは限りません。
例えばAppleの株価は、iPhoneが登場した2007年から15年間で40倍以上になっていますが、時価総額は約1,050億ドル(約14兆円)でした。それに対し、Nvidiaの時価総額はすでに約9,040億ドル(約127兆円)です。
Source:Motley Fool
Photo:YouTube/Modern Technology
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-539223/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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