声で指示すればワゴンを動かす。家具運びロボット「カチャカ」はスマートホームのひとつのカタチとなるか?

大手飲食チェーンではちょくちょく見かけるようになった配膳ロボット。テーブルの間を移動しながらかいがいしく働く姿も少しずつ見慣れたものになってきました。ゲストのリクエストに応じてせっせとメニューを運ぶ様子は、まるで忠実な召使いのようで、なんだかちょっといじらしくすらある…。

その健気さに心打たれて、一瞬「これ、うちに一台あったら便利かも」なんて想像してしまった人に、Preferred Roboticsが作った家庭用ロボ「カチャカ」(本体のみ:22万8000円、サブスクリプション:980円)をご紹介します。

▲「カチャカ」

「カチャカ」とは、深層学習などのAI開発を手がけるスタートアップ企業・Preferred Networksの技術を用いて、同社の子会社であるPreferred Roboticsが制作した、スマートファニチャー・プラットフォーム。ざっくりと表現するなら、声などの指示によってちょっとしたモノを運んだり移動させたりできる、家庭用自律移動ロボットです。

普段は「カチャカ」単体のみでドックに待機していますが、声による「ねえカチャカ、◯◯して」という呼びかけやアプリの指示に応じて、家の中を自ら移動。あらかじめ用意された専用ワゴンとドッキングして、ワゴンを指定された場所まで動かしてくれるのです。

例えば自宅で映画を見ながら「ビールとスナックを持ってきて」、思わぬ夕立ちに降られてしまった玄関先で「タオルと着替えを持ってきて」、あるいは、食べ終えた食器を「キッチンまで持って行って」など、手が離せないときにちょっとしたヘルプをお願いしたり、毎日のルーティンになっているアクションを自動的にこなしたりするのにうってつけ。

でも、正直に言えば今ほど挙げた例も、よほど広い豪邸でない限り自分でやったほうが早いですよね。百歩譲るにしても、あらかじめ必要なモノを一式そろえて専用ワゴンにセットしておかなくちゃならないなど、使いこなすまでの準備もなかなか面倒です。

とはいうものの、人やモノが絶えず移動する環境変化が多い一般住宅では、飲食店などの店舗と違って、ロボットの自律的な移動は非常に難しいのだそう。その難しさを独自開発のAI技術を駆使して克服した「カチャカ」は、ものすごくお利口な子なのです。

現状「突然訪れる困った状況に対応」という用途で使いこなすには、まだ現実味がないけれど、例えば起床時間に合わせて白湯やサプリを運んでもらう、あらかじめ分別しておいたゴミを決まった曜日に玄関先まで運んでもらう、子どもの習い事のある日には必要な道具をそろえてもらうなど、習慣化のサポートや、ルーティンになっている用事の時短サポートとなるのは、使ってみると予想外に便利かも。家族の介護や在宅ワークで忙しい人なら、助かる場面はなお多いかもしれません。

▲「カチャカシェルフ」

「カチャカ」本体と専用ワゴン「カチャカシェルフ」は、インテリアを中心に広く活躍するプロダクトデザイナーの鈴木元氏、およびデザインイノベーションファーム Takramがデザインを手がけているとのことで、ミニマムでモダンなルックスも魅力です。

実際の導入にあたっては、「カチャカ」(22万8000円 ※分割払い可)「カチャカシェルフ」(2段:2万3800円、3段:2万9800円 ※どちらも分割払い可)を購入するか、もしくは「カチャカシェルフ」のみ購入して、本体はサブスクリプションサービス(月額:980円)を利用することになります。

どんなモノなのか気になったなら、全国のb8taおよび蔦屋家電+、渋谷ロフト、LIVING HOUSE. アーバンドックららぽーと豊洲店など、各店舗での実機展示を覗いてみてはいかがでしょうか。

>> カチャカ

<文/&GP>

 

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