世界のApple Storeは4つに分類されている

Apple Fifth Avenue
 
Appleが世界各地に展開するApple Storeには、出店形態によって4つの区分がある、とBloombergが報じています。区分ごとの年間売上高も公開されています。日本国内のApple Storeを、今後の新規出店や移転が報じられた店舗も含め、4つの区分に当てはめてみました。

 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 世界520店舗のApple Storeは、出店形態により4つに分類される。
2. 最大規模の店舗は、年間売上高が140億円を超える。
3. 日本国内のApple Storeと、新規出店計画が報じられた店舗を分類した。

Apple Storeは出店形態により4つに分類

Appleは現在、世界26の国・地域に520店舗のApple Store直営店を運営しています。
 
Bloombergのマーク・ガーマン記者は、Appleの内部資料から、Apple Storeには出店形態により、以下4つの区分がある、と報じています。
 

  • Apple Store(スタンダード):ショッピングモールの屋内に出店。
  • Apple Store+:ショッピングモールの屋外、あるいは路面店として出店。
  • フラッグシップ(Flagships):重要地域に特徴的デザインで出店。
  • フラッグシップ+(Flagship+):最大規模で運営費用も最大級。

 
Bloombergは具体的な店舗名を挙げていませんが、最大規模のフラッグシップ+は、サンフランシスコのApple Union Squareや、ニューヨークのApple Fifth Avenueが該当しそうです。
 
Apple Union Square
 

店舗タイプごとの年間売上規模

ガーマン氏によると、各タイプApple Storeの、標準的な年間売上高は以下のとおりとのことです。

 

  • Apple Store(スタンダード):4,000万ドル(約56億円)以上
  • Apple Store+:4,500万ドル(約63億円)以上
  • フラッグシップ(Flagships):7,500万ドル(約105円)以上
  • フラッグシップ+(Flagship+):1億ドル(約140億円)以上

 
なお、Appleにとって、Apple Storeは製品販売で得られる売上よりも、ブランド構築のために重要である、といわれています。

国内のApple Storeを分類してみた

現在、日本国内には10店舗のApple Storeが営業中です。日本国内の各店舗を、上記の4区分に当てはめてみました。
 
Apple 丸の内 iPhone14 発売日
 
日本には、ショッピングモールの屋内に出店するApple Storeがないことから、すべて「Apple Store+」以上のクラスに分類されると思われます。
 

 

新規出店、改装が報じられている店舗

以下は、Bloombergが世界各地で改装、新規出店を計画中と報じたApple Storeのうち、日本国内の店舗です。
 

  • Apple 心斎橋:2024年に改装を計画中。現在の店舗はApple Store+に分類されそうですが、フラッグシップに拡大する可能性もあります。
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  • Apple グランフロント大阪(?):大阪駅直結の大規模商業施設への出店を計画中。屋内型のスタンダードApple Store店舗になる可能性もあります。
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  • Apple 横浜(?):新規出店を計画中。詳細は不明ですが、都市の規模を考慮するとフラッグシップ級店舗が出店してもおかしくありません。
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  • Apple 渋谷マルイ(?):不明 2022年8月に閉店した渋谷マルイの建て替えに伴い、Apple Store設置を計画中。Apple 新宿と同様、Apple Store+になるかもしれません。

 
 
Source:Bloomberg
Photo:Apple (1), (2)
(hato)


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