Appleが次世代AirPodsシリーズの開発に取り組んでおり、聴覚テストや補聴器機能、体温測定といったヘルスケア機能が追加されるほか、iPhone15と同様にUSB-Cポートを搭載する、とBloombergのマーク・ガーマン記者がはニュースレターPower Onで報じています。既存モデルの定価引き下げも行われるようです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 次世代AirPodsで、聴覚テストや体温測定機能の開発が進んでいるとの報道。
2. AirPods ProはiPhone15と同様にUSB-Cポート搭載へ。
3. AirPods(第2世代)はさらに販売価格が引き下げられる。
聴覚テスト、補聴器としてのFDA認証取得目指す
次世代AirPodsは、複数の音を再生してユーザーの聴力をテストする機能と、補聴器としての機能で認可を取得するための開発を進めている、とガーマン氏は伝えています。
聴力テスト機能は、既存アプリ「Mimi」と同様のものです。Appleが数年前、同アプリの開発元と面談をしていますが、これは同アプリの機能を取り込む交渉だったと考えられます。
補聴器に近い機能として、AppleはすでにiPhoneとAirPodsを組み合わせることで会話を聞き取りやすくする会話ブースト機能や、iPhoneを集音器として使うライブリスニング機能を提供しています。医療機器の認定を行う米食品医薬品局(FDA)が昨年、補聴器の購入規制を緩和したこともあり、AppleはFDAの認証取得に前向きであり、補聴器メーカーから技術者を引き抜いて開発を進めている模様です。
手首より精度の高い耳での体温測定
ガーマン氏は、AirPodsに体温センサーを内蔵し、発熱を検知する機能も開発が進められていると報じています。
Apple Watch Series 8とApple Watch Ultraには手首の皮膚温度を計測する機能が搭載されていますが、手首の表面よりも耳のほうが正確な体温を計測できるため、風邪などによる発熱を検知するのに適していると考えられます。
なお、AirPodsに体温測定や姿勢計測、聴覚補助などの機能が追加されるとの情報は、以前から何度か報じられています。
iPhone15に合わせてUSB-Cポートに(順次)切り替え
聴覚や体温といったヘルスケア機能の搭載は少し先になるものの、iPhone15シリーズがLightningポートからUSB-Cポートに切り替わるのに合わせて、AirPods Proの充電ケースもUSB-Cに切り替わる、とガーマン氏は伝えています。
AirPods Pro以外のオーディオ製品が搭載するポートも、順次USB-Cに切り替わるものの、一斉に切り替わるわけではなさそうです。
初代AirPods Proは2019年の発売、第2世代は2022年に発売されています。通常のAirPodsは2016年の初代発売、2019年に第2世代、2021年に第3世代を投入しており、3年前後のサイクルで新製品が投入されると見込まれます。
そのため、AirPodsシリーズの中でもUSB-Cへの切り替えは段階的に進むようです。
AirPods(第2世代)はさらに値下げ
Appleは現在もAirPods(第2世代)を129ドル(日本では税込19,800円)で販売しています。
Appleは、同モデルをさらに値下げした99ドル(現在のレートで約14,500円)に価格改定することで、ライバルのSamsungやソニー、Amazonに対する競争力を強化するとガーマン氏は伝えています。
Vision Proとの同時装着で音漏れを気にせず楽しめる
AirPodsシリーズは、Vision Proとの同時装着にも対応する、とガーマン氏は述べています。
Vision Proには内蔵スピーカーが搭載されていますが、飛行機の中などで周囲への音漏れが気になる場合、AirPodsを使うことで没入感のあるサウンドを楽しむことができます。
iOS17と同時に新機能も提供
AppleがiOS17と同時に発表したように、AirPods Pro(第2世代)では周囲の状況に応じてノイズキャンセルと外部音取り込みの自動切り替えができるようになります。
AirPods Pro(第2世代)にはこのほか、iPhoneやMacなどとの接続切り替え高速化など、複数の新機能も提供されます。
Source:Power On/Bloomberg
Photo:Apple
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-543641/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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