iPhone15 Pro用A17 BionicとMac用M3〜歩留まり率は改善した?

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iPhone15 ProシリーズA17 Bionicを製造中で、Mac用M3を製造する見込みのTSMCの3nmプロセスの歩留まり率は55%と、あまり高くないとEE Timesが伝えました。
 
報告された歩留まり率から、A17 Bionicの製造において100個中45個が不良品になることで1個当りの単価が高くなる状況ですが、AppleとTSMCとの契約により卸価格は歩留まり率の良い状況(不良品が少ない状況)での単価と同等に維持されるとEE Timesは述べています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15 Proシリーズ用A17 Bionicと、Mac用M3の製造はTSMCが担当する。
2. A17 Bionicを製造中のTSMCの3nmプロセスでは、100個中45個が不良品。
3. 現状、A17 Bionicの製造コストは高いが、TSMCはAppleに対し通常の卸価格で販売することで合意している。

製造コストが高いが、卸価格への影響なし?

EE Timesによれば、AppleとTSMCがこの契約を見直す時期は2024年下半期(7月〜12月)になる模様です。
 
TSMCの3nmプロセスでの月間製造数は、2023年末までにウエハー換算で10万枚に達する見通しです。しかし、歩留まり率が55%では良品はウエハー換算で5万5,000枚にしかなりません。
 
AppleとTSMCの契約では、通常の卸価格での販売が可能になるのは歩留まり率が70%に達した場合で、その場合はウエハー1枚あたり最大17,000ドル(約240万円)を支払う契約になっていると予想されています。

改良型プロセスで歩留まり率改善も、わずかに性能低下の懸念

A17 BionicはTSMCの3nmプロセス「N3B」で製造されており、2024年途中で改良型3nmプロセス「N3E」に移行するとみられています。
 
N3Eでは歩留まり率が高くなり卸価格が安くなる見込みですが、N3Bと比べてわずかに性能低下を招く可能性があるとの懸念も伝えられています。
 
 
Source:EE Times via Wccftech
Photo:Apple Hub/Facebook
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