米サウスカロライナ州で7月中旬、Appleの紛失防止タグ「AirTag」が内部に仕掛けられた金庫を持ち去った連続強盗犯が逮捕されました。AirTagの位置情報で犯人の足取りが発覚したことで、その他の強盗事件との関連性の解明にも繋がったそうです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 連続強盗犯がAirTag入りのおとり金庫を盗んでしまう。
2. 位置情報やその後の足取りが警察に筒抜けに。
3. 追跡性能の高さが災いして悪用されることも多い。
9つの強盗事件に関与
警察の調べによると、逮捕されたサミュエル・スミス容疑者は、判明しているだけでも2023年に9つの強盗事件に関与したとされています。
裏を返せば、金銭目当てに押し入った事件のうち、大半は首尾よく終わったわけですが、とある酒場で7月10日に働いた強盗が問題でした。なんとも間抜けなことに、AirTag入りのおとり金庫を盗んでしまったのです。
AirTagで位置情報がばっちり記録されているとは想像もしなかったに違いありません。おとり金庫を盗んだ後、同じ日に別の場所で強盗を重ねたことが決定打となり、スミス容疑者はあえなく逮捕されました。
悪用されることも多いAirTag
Appleが2021年春にリリースしたAirTagは、その追跡性能の高さゆえに、一般的に想定される用途(遺失物を見つける)以外の目的で使われることも少なくありません。
自分の預かり知らぬところで、第三者によってAirTagで追跡されている可能性がある場合、タグから警告音が鳴る仕組み(iPhoneユーザーの場合は端末からも鳴ります)がリリース当初から採用されているものの、ストーカーや車両盗難に悪用された事件は数えきれないほどあります。
2023年4月には、盗まれたトラックをAirTagで追跡し盗難犯を銃殺してしまう事件もアメリカで発生しました。
Source:The Sun Times via AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-546826/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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