NTTドコモは7月28日、スマートフォンが利用しづらい東京都内4エリア(新宿・渋谷・池袋・新橋)の通信品質改善に向けた対策の実施状況を公開しました。現在も時間帯によって利用しづらい渋谷駅については、2023年9月をめどに改善予定と発表しています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. NTTドコモが都内4エリアの通信品質改善状況を公開。
2. 新宿、渋谷、池袋、新橋のうち、渋谷駅以外の状況が改善。
3. 現在も利用しづらい状況が続く渋谷駅ホームは9月に改善見込み。
新宿、渋谷、池袋、新橋の通信を改善
NTTドコモが、データトラヒック増大によりスマートフォンが利用しづらくなっているとして通信品質改善の取り組みを実施したと発表したのは、東京都内の以下4エリアです。
- 新宿:新宿駅東口周辺
- 渋谷:渋谷駅東口周辺、渋谷駅山手線・埼京線ホーム中央付近、渋谷駅西口周辺、渋谷駅ハチ公口周辺
- 池袋:池袋駅東口周辺
- 新橋:新橋駅烏森口周辺
山手線渋谷駅ホームは都内で最も遅いとの調査結果も
なお、渋谷駅の山手線ホームについては、ICT総研が実施した山手線全30駅と駅間での通信速度調査で、4キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の下り平均速度が10.0Mbpsと、山手線30駅で最も遅いとの結果でした。
また、ICT総研による調査で、NTTドコモの下り通信速度は4キャリア中3位で、4キャリア中唯一、前回調査よりも通信速度が低下したと発表されていました。
渋谷駅を除く各エリアで通信品質が改善
以下の対策により通信品質が改善していると発表しました。
- 基地局ごとのカバーエリア調整:電波照射角度、指向、出力の調整
- 周波数感の偏りをなくす分散制御:基地局設備の設定値変更
- 基地局設備の増強:5Gおよび4G設備の増設
同社は、対策をとった現地で測定した、受信時(下り)の通信速度の測定結果も公開しました。
渋谷駅の山手線・埼京線ホーム中央以外は、5G端末と4G端末ともに不便なく利用できる、と発表しています。
渋谷駅ホームは9月に屋内アンテナ再設置の予定
NTTドコモは、渋谷駅山手線・埼京線ホーム中央付近について時間帯によっては利用しづらい場合がある、と発表しています。
渋谷駅のホームには、他キャリアと共用の屋内アンテナを設置していたものの、駅改良工事のため、2023年2月に屋内アンテナを一時的に取り外す必要があった、とのことです。
屋内アンテナの再設置工事は、2023年9月を目処に実施予定と説明しています。
全国でエリア改善の要望を受け付け
NTTドコモは、全国で継続的に通信品質向上に取り組む予定であり、利用者からのエリア改善の相談を公式Webサイトで受け付けています。
Source:NTTドコモ
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-546867/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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