非純正品パネルで修理したiPad ProはApple Pencilの性能が制御される

ipad pro apple pencil 線 真っ直ぐ 
 
一部iPad Proのディスプレイをサードパーティー製に交換すると、Apple Pencilできれいな線が描けなくなるよう、意図的にAppleが制御しているのではないかとの指摘がなされています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 純正パネル以外ではApple Pencilで線がきれいに引けない。
2. 修理業者によると、Appleが意図的に制御している可能性が高い。
3. サードパーティー修理を歓迎していないことが改めて問題に。

修理業者が問題を指摘

修理会社iCorrectのリッキー・パネサル最高経営責任者(CEO)は、Forbesのインタビューに答える形で、一部iPad Proのディスプレイを純正品以外のパネルに交換すると、Apple Pencilで線が真っ直ぐ描けなくなると指摘しました。
 
問題が確認されているのは、2021年に登場した12.9インチiPad Pro(第5世代)/11インチiPad Pro(第3世代)や、2022年の12.9インチiPad Pro(第6世代)/11インチiPad Pro(第4世代)などです。
 
iCorrectによる検証動画でも、ひび割れした純正パネルではApple Pencilで真っ直ぐ斜めに描けた線が、サードパーティー製パネルではグニャグニャと震えるような線しか引けない様子が確認できます。
 

不具合ではなくAppleの制御か

パネサルCEOによると、これはサードパーティー製パネルに不具合があるのではなく、特殊なメモリーチップが純正パネルに搭載されており、本来の基板にスクリーンが接続されている場合にのみApple Pencilが正しく機能するよう、Appleがシリアル番号を割り振って制御しているためなのだそうです。
 
Appleがストアや正規修理店以外での修理を歓迎していないことは以前から知られており、Macに搭載されているT2チップが「セキュリティの向上」を掲げると同時に、サードパーティー修理をブロックする仕様になっていることが問題となったこともあります(Appleも公式にこの事実を認めています)。
 
しかし最近は、問題含みとはいえ、セルフサービス修理プログラムの拡充をアピールするなど、「修理する権利」にも一定の理解を示す姿勢を見せていただけに、今回の報道を受けて、Appleがどのような対応をとるかに注目が集まります。
 
 
Source:Forbes via ArsTechnica
(kihachi)


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