AppleのVision ProはHTC Viveの二番煎じに過ぎない?

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Appleは、同社初の複合現実(MR)ヘッドセットVision Proの発表をもって、新たに空間コンピューティングの時代を切り開いたかのような振る舞いをしているものの、このジャンルの先駆者はバーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットHTC Viveである、との意見記事が投稿されています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. AppleはMRヘッドセットVision Proで新ジャンルを切り開いてはいない。
2. 大型ヘッドセットを部屋の中で使用するというスタイルはHTC Viveが2015年から普及させてきたもの。
3. Vision Proの価格設定は一般ユーザーにとって重荷になる可能性がある。

確かにフォームファクタはHTC Viveと同じ?

AppleがWWDC23で華々しく発表したVision Proは、ソニー製の次世代マイクロOLEDを搭載し、インターフェースはあたかも空気のようとの感想も聞かれていますが、大型のヘッドセット型のデバイスを部屋の中で装着するというスタイル自体を一般レベルに浸透させたのは、台湾HTCと米Valveが共同開発したHTC Viveであると言えます。
 
2015年の発表当初は異様な外観として認識されていたものの、その後デバイスは急速に拡がりを見せ、現在ではHTC Viveのヘッドセットは医療関係者のトレーニングでも使用されているといいます。
 
「仮想シミュレーションで訓練を受けた医師や看護師は、実際の手術で平均29%速く手術ができ、ミスが6%減ることがわかっています」と、HTCの米国担当プレジデントであるダン・オブライエン氏は語っています。

Appleはヘッドセットの大量導入に貢献?

Appleのような大衆に信頼されるテクノロジーブランドが独自のヘッドセットを展開することにより、その技術自体の有用性がより認められることにつながり、大量導入に一歩近づいた、とオブライエン氏は述べています。
 
ただし、Vision Proの価格設定は間違っているというのが同氏の見方です。Vision Proと同じ複合現実技術を搭載するViveのXR Eliteの販売価格は、Appleヘッドセットの半額ほどであり、ユーザーにとって重荷となる、とオブライエン氏は苦言を呈しています。
 
 
Source:TheStreet
Photo:HTC Vive
(lexi)


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