“医師の働き方改革”対応の医療機関向け労働時間管理サービス登場。職員中心の勤怠管理へ

株式会社ヘルステック研究所は、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー株式会社(以下、デロイトトーマツ)と共同開発した「医働日記」と「らくらく医働日記」の提供を開始しました。

これまで医療機関を中心としていた勤怠管理を、今後は職員が自身の勤怠状況を主体的に登録し、必要に応じて医療機関に共有する管理に変更することで、医療機関側で勤怠管理データを保持する必要がなくなります。

医療従事者が記入した労働時間が管理者に共有される


「医働日記」は、医療従事者向けの勤怠管理アプリです(スマホ・PC対応)。医療従事者(職員)が自身の勤怠状況を主体的に管理し、必要に応じて医療機関に提出する仕組みとなっており、無料で利用できます。

一方、「らくらく医働日記」は、「医働日記」アプリを活用した医療機関向け労働時間管理サービスです。ICカード・ビーコンなどの特別な機器類は不要で、PCとネット環境があれば簡単に導入できます。

管理者は「医働日記」の利用を職員に案内するだけ。職員が自身で勤務先を設定し日々の勤務時間を入力するだけで、続々と職員の勤怠情報が共有され、閲覧できるようになります。

職員がどのような働き方をしているかが把握できるため(職員の許可が前提)、自施設の医療機関で働く時間数の調整を行うことが可能です。また、アラート基準値を設定すると、労働時間が基準値を超えた場合、職員にアラートを通知することもできます。

労働時間を把握できる仕組みが必要

日本における医師の勤務形態は、他医療機関への派遣、夜間の緊急手術など、一般的な企業の従業員と比較すると特殊とされており、長時間勤務の後のインターバルもあって実際の労働時間が把握しづらいとのこと。

実際に働いている時間や時間外労働については自己申告により行われているところが大半で、労働時間を正確に把握している医療機関は少ないことが想定されています。

このような状況のなか、2024年4月より、医師に対する時間外労働の上限規制の運用が開始されます。医療機関は自施設に所属する医師の労働時間に応じて適切な措置を実施することが求められます。

ヘルステック研究所では、今後、医療機関がどの時間外労働水準を取得すべきなのか考えるための前材料として、医師の労働時間を正確に把握できる仕組みを早急に構築する必要性を訴えています。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000062387.html

公式サイト:https://htech-lab.co.jp/

(文・我妻歩実)


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