iPhone15 Proのアクションボタンが遭難時の救援要請に有用〜PTTスイッチに

iPhone15 Pro Action Button AH_1200
 
iPhone15 Proシリーズは、サウンドオン/オフ(通称:ミュートスイッチ)に変えてアクションボタンが搭載されると噂されています。
 
既に、アクションボタンに割り当て可能な機能がiOS17ベータ4から発見されていますが、それには含まれていなかった、トランシーバー機能におけるプッシュ・トゥ・トーク(PTT:Push To Talk)スイッチとして設定できれば、遭難時に近くにいるユーザーに迅速に救援要請を行うことができるようになるとの興味深い提案がなされています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15 Proシリーズのアクションボタンに、トランシーバー機能の送信ボタンを割り当てたらどうかと提案。
2. iPhone同士の直接通信が利用できるようになれば、遭難時や災害時の救助も要請できそう。
3. 電波が届く範囲は狭くても、登山中など圏外な場合は有用と考えられる。

iPhone同士で直接通信ができるようになることに期待

トランシーバー機能はApple Watchに搭載されていますが、デバイス間の通信はFaceTime経由で行われます。そのため、FaceTimeが使えない状況で利用することはできません。
 
Tom’s Guideは、トランシーバー機能をiPhone15 Proシリーズに搭載し、FaceTimeに依存しないデバイス間の直接通信機能を実現すれば、他のユーザーに救助を要請する際にアクションボタンとの組み合わせはかなり有用と提案しています。

通信距離は短くても、非常時の通信手段として有用な可能性

Tom’s Guideが提案している内容は、アマチュア無線のハンディ機のようにiPhone15 Proシリーズを使えるようにするものです。
 
登山をする際の救助要請、非常通信のために持参する方も多いアマチュア無線のハンディ機ですが、こうしたデバイスでは本体のPTTスイッチを押すとすぐに電波が発信され、同じ周波数を受信している不特定多数のユーザーが傍受可能です。
 
そうしたデバイスと比べてスマートフォンの送信出力は小さく、電波が届く範囲は狭いながらも、例えば同伴者とはぐれて遭難してしまった際に、内蔵するWi-FiやBluetoothの電波を用いて通信可能な場面があると考えられます。
 
こうした利用状況を想定した場合、ユーザーは怪我を負っている可能性もあり、画面を操作してアプリなどを立ち上げることなくiPhone15 Proシリーズに搭載されたアクションボタンを押すだけで電波が発信できるのであれば、迅速に救助を要請できそうです。
 
電波法を鑑みて何らかのクリアすべき課題はあるかもしれませんが、Tom’s Guideの提案は遭難時や災害時の非常通信手段として一考に値するものと感じます。
 
 
Source:Tom’s Guide, マチュア局による非常通信の考え方/総務省, 山で使うアマチュア無線/高知勤労者山岳会
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)


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