社会で活躍する際に重要とされる判断力や主体性などの“非認知能力”は、知識を問う従来のテストでは評価が難しい能力。また、評価基準の曖昧さや能力の多様性により、一人ひとりの能力を正確に把握することは非常に負荷が高いといいます。
Institution for a Global Society株式会社は、そんな非認知能力を中心に、人の能力を子どもから社会人まで一貫して可視化できるツールなどを提供しているEdTech/HRTech企業。
このたび、同社は非認知能力を客観的に測定・分析するために、栃木県初の事例として、星の杜中学校・高等学校にAI評価ツール「Ai GROW」を提供しました。
自己評価+相互評価+AI補正で25の能力を評価
「Ai GROW」では、自己評価に加え、他人同士が評価をする相互評価の方法を取り入れています。
また、人が人を評価するうえで生じやすい、忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAIが補正。非認知能力を含む25種類の能力を、公正に可視化することができます。
さらに、年に何度受検しても金額が変わらないため、能力を定期的に測定できるのもポイントでしょう。
同ツールは、2019年4月にリリースされて以来、国内外の小学校・中学校・高等学校300校以上、今回の栃木県を含めた42都道府県に導入されています。
偏差値ではなく、非認知能力を伸ばす教育
星の杜中学校・高等学校は、宇都宮海星女子学院を前身とし、2023年度に男女共学の私立中学校・高等学校として開校しました。
「新たな価値を創造し 社会に貢献する、チェンジメーカーの育成」をスクールミッションとし、「認知×非認知×デジタルの実践」を三本柱に、偏差値ではなく、非認知能力を伸ばす教育を実践しています。
「Ai GROW」導入で期待することと活用方法
星の杜中学校・高等学校は、「Ai GROW」導入により、生徒が自らを理解し、客観的に自己に向き合うことで、自身のさまざまな活動につなげていくことを期待しています。また、可視化した数値を分析することで、学級・学年運営や学校行事の改善につなげていく予定です。
具体的には、「Ai GROW」による非認知能力の測定を定点観測していくことで、以下の活動に取り組む方針です。- 自己探究を通じて、自身のキャリアを考えていく機会の設定
- 総合型選抜における自己理解
- 個人面談や三者面談などの際のフィードバック
- 保護者や学校のステークホルダーに向けた活動の振り返り
- 学校説明会やオープンスクールにおける、同校の教育実践のエビデンス提示
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000054457.html
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/217358
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口千穂
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