ドライブ、アウトドア、車中泊etc.“遊べる”クルマ大集合【安くて良いもの夏ベストバイ】

【安くて良いもの夏ベストバイ】

日々の移動手段のひとつとして日常生活に欠かせない存在となっている自動車だが、近年のアウトドアブームもあって“遊びの相棒”としての需要も高まっている。そこで、自身もアウトドア趣味を持つモータージャーナリストの島下泰久さんに、オススメの“遊べる”クルマを紹介してもらった。

 

■ミドルサイズの“ハコ型”ミニバンは今も大人気

キャンプや車中泊といったアウトドア人気の高まりとともに、いま注目を集めているのが、広い荷室や居住空間、防水・汚れ対策などを備えた“遊べる”クルマだ。

「趣味がアウトドアという人はもちろん『その世界観や雰囲気、スタイルが好き、憧れがある』といった人も多く購入しています」と、モータージャーナリストの島下泰久さん。

「遊べるクルマといっても、アウトドアは遠出をすることも多いので、いかに快適に移動できるかは重要なポイントです。登場したばかりのトヨタ アルファード/ヴェルファイアはその点に注力して開発されているので、いま最も注目したい一台です。車内は広く高く、荷物もたくさん積めますからね」

90年代にスクエアなボディ形状のナンバーサイズミニバンが大流行したが、それらの最新モデルもオススメだという。

「日産のセレナ、ホンダのステップワゴン、トヨタのノア/ヴォクシーなどがそれに当たりますが、ボディ形状に起因する広さは大きなメリットです。快適性や機能性もアップしていますし、車中泊などにも十分対応できます。ミニバンはファミリーカーというイメージが強いかもしれませんが、趣味のクルマとしても非常に優秀なんですよ」

モータージャーナリスト 島下泰久さん
日本のみならず世界中を飛び回り、クルマの魅力を分かりやすく伝える自動車評論家。軽自動車、エコカー、スポーツカー、商用車など、あらゆるボディタイプのクルマに精通している

 

■“快適な移動”を突き詰めた最上級ミニバン

TOYOTA
「ALPHARD/VELLFIRE」(540万円〜)

見た目の存在感、更にアップの新型。「快適な移動の幸せ」をテーマに走りと快適性も大幅に向上させました(島下さん)

快適性をとことん追求して開発された日本を代表するミニバンのフラッグシップ。振動や騒音などを徹底的に軽減し、高級セダンに匹敵する快適性を実現している。エンジンは2.5Lのガソリンと、同じく2.5Lハイブリッドの2種類。専用チューニングを施 し走りの魅力を高めた兄弟車ヴェルファイア(655万円〜)もラインナップ。

▲大型のウインドウと左右独立のムーンルーフにより、車内は開放感バツグン。広大な空間と相まってストレスフリーでドライブできる

▲8人乗りは設定されず、2列目は独立型のキャプテンシート。リクライニングもスライドも電動で、オットマンも装備

▲照明やスイッチ類をルーフ中央部にまとめた、トヨタ初のスーパーロングオーバーヘッドコンソールを採用。操作性が格段に向上している

 

■ライブに行きたくなる快適ミニバン

NISSAN
「SERENA」(276万8700円〜)

家族の時間を大事にするミニバン。e-POWER、プロパイロットなど先進装備で、更に遠くに行きたくなる!(島下さん)

乗員の快適性を重視し、先進技術の投入や機能の充実を図った大ヒットミニバンの最新モデル。e-POWERは低燃費な上に加減速もアクセルだけでコントロールでき運転の負担を軽減。一部グレードにはプロパイロット2.0も搭載。

 

■車両感覚がつかみやすく運転しやすい

HONDA
「STEP WGN」(305万3600円〜)

初代が持っていたシンプルな道具感を、今の時代感覚で再現したデザインが魅力。走りも格段に磨かれました(島下さん)

5ナンバーサイズでありながら、国内のホンダ車史上で最大の室内空間を実現した6代目。スクエアなボディと視界の広さで車両感覚がつかみやすく、大きいクルマが苦手という人も安心して運転できる。3列目シートは床下収納で使い勝手も良好。

 

■車内空間が広くマルチに活躍!

TOYOTA
「NOAH/VOXY」(267万円〜)

細かく練り込まれた使い勝手はさすが。各種安全装備も充実していて、日常の伴侶としても最良の1台です(島下さん)

ボディが3ナンバーサイズとなり車内がより広くなったハコ型ミニバンの大ヒットモデル。キャプテンシート(2列目)の7人乗りとベンチシートの8人乗りを用意。デザインなど味付けの異なるヴォクシー(309万円〜)もラインナップ。

 

小さいボディに魅力がギッシリ!絶好調の遊べるK

ミニバンに加え、軽自動車も遊べるクルマとしての人気が急上昇していると島下さんは続ける。

「アウトドア人口の増加に伴い、メーカーもそういった人たちの要望に応える軽自動車を多数リリースしています。例えばこの手のクルマのハシリとも言えるスズキのハスラーは、アウトドアを趣味に持つ人が開発に携わっていたので、機能や使い勝手など“かゆい所に手が届く”クルマに仕上がっています。また最新の三菱 デリカ ミニは無骨なスタイルに高い走破性を備え人気を集めていますね」

一方で、軽自動車に対する価値観の変化も見逃せないと島下さん。

「軽自動車は今やガマンや妥協の選択ではなく、使い勝手の良さと維持費の安さ、それでいて大容量の室内や選択肢の多さなどもあって、遊べるクルマ選びの欠かせない選択肢となっています。

小型車ならベースグレードの予算で、軽自動車なら遊べる上級グレードが選べるとなれば、魅力を感じる人も多いのでは? ここで紹介しているように、遊べるKカーはラインナップが充実しているので、『アウトドアを存分に楽しみたい』『車中泊で旅に出たい』など、自分の目的や用途に合った一台を見つけやすいと思いますよ」

 

■フルタイム4WDで悪路もお手のもの

MITSUBISHI
「DELICA MINI」(188万1000円〜)

デリカが持つタフでワイルドなテイストを軽自動車に。カッコ可愛い、けれど中身は骨太な1台は人気沸騰中!(島下さん)

走破性に優れるミニバン、デリカ:D5譲りの力強いルックスを受け継いだスーパーハイトワゴン。予約注文者の約6割が4WDモデルを選択するなど、フルタイム4WDによる走破性の高さに定評があり、山道などの悪路も難なくこなす。

▲泥などで汚れた趣味道具なども気にせず載せられる、樹脂仕様のラゲッジボード&PVC(塩化ビニール)仕様の後席シートバックを設定

 

■使える機能満載で遊びのお供に最適

SUZUKI
「Spacia BASE」(139万4800円〜)

「マルチボード」のアレンジで荷室がデスクスペースにも寝室にも変身。まさに車名通りの秘密基地になる!(島下さん)

隙間のないフルフラットなフロアや高さ調整が可能なマルチボードをラゲージに採用するなど、遊びの相棒にピッタリの一台。商用車ながらACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や誤発進抑制機能といった安全装備も設定。

 

■あると嬉しい機能・装備が充実

DAIHATSU
「Tanto FunCross」(168万8500円〜)

背高フォルムの余裕の室内と大開口ミラクルオープンドアで人気のタントがアウトドアテイストで魅力アップ(島下さん)

タントをベースにアウトドアに役立つ機能や装備を満載。汚れた荷物なども気にせず積み込める防水加工シートバックや撥水シートを採用。夜間の積み下ろしなどに重宝するラゲージルームランプや、USBソケットなども備えている。

 

■カスタムのベースとしても大人気!

SUZUKI
「jimny」(155万5400円〜)

どんな道も怖くない走破性は正真正銘のホンモノ。無骨だけど洗練されたスタイルも気分をアゲてくれます(島下さん)

軽量・コンパクトなボディに伝統のラダーフレーム構造を採用。ずば抜けた走破性を誇り、林道や山道では最強との呼び声も高い。一方でアフターパーツが充実していることから、いま流行りのライトカスタムのベースとしても人気が高い。

 

■快適な車中泊が楽しめる商用車

DAIHATSU
「ATRAI」(156万2000円〜)

商用車登録ならではの広大な荷室と、2WDと切替え式の本格4WDでアウトドアを思い切り楽しめそう!(島下さん)

最大積載量350kgの広くフラットな荷室を持ち、アウトドドアはもちろん車中泊にもうってつけ。両側パワースライドに加え、帰り道の渋滞時などに役立つACCやレーンキープコントロールシステムなども搭載している。

 

■アウトドア好きのツボを押さえた人気車

SUZUKI
「HUSTLER」(136万5100円〜)

人気の理由は愛らしい見た目だけじゃありません。実は走破性も使い勝手も本物指向の通好みな1台です(島下さん)

軽ワゴン×SUVのクロスオーバーモデルで、荷室側から操作できるリアシートスライドや荷室下のラゲッジアンダーボックス(防汚タイプ)など、アウトドア趣味に役立つ機能・装備を数多く搭載。タフでワイルドなスタイルも人気の秘密。

 

■大きな荷物もスムーズに出し入れできる

HONDA
「N-VAN」(133万7600円〜)

とにかく収納力が半端ない。超低床で助手席まで完全にフラットになるのでバイクだって積み込めるのだ(島下さん)

助手席側のセンターピラーをなくし、広大な開口部を実現した軽バン。センタータンクレイアウトの採用により荷室位置が低く、荷物も出し入れしやすい。安全運転支援システム「Honda SENSING」標準装備で130万円台はコスパ最強!

*  *  *

▼使い勝手バツグンの「カングー」もお忘れなく!

RENAULT
「KANGOO」(384万円〜)

遊べるクルマの輸入車代表。“遊びの空間”を意味するルドスパスとして欧州で長く親しまれており、使い勝手の良い“観音開き”のバックドアは、同車のアイデンティティとも言える。ベビーカーなども出し入れしやすくファミリーカーとしても人気。

▼車中泊に特化したキャラバンの特別仕様!

NISSAN
「CARAVAN MYROOM」(価格未定)

日産の商用車キャラバンでの車中泊を提案するコンセプトカーとして東京オートサロン2022に出展されたキャラバンMYROOM CONCEPTが、正式に発売決定。自宅のようなくつろぎ空間を車内で堪能できる。発売は今年度中の予定。

※2023年7月6日発売「GoodsPress」8-9月合併号88-91ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【安くて良いもの夏ベストバイ】

<文/GoodsPress編集部>

 

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