AppleはiPhoneのカバーガラスに小さなQRコードを刻印することにより、サプライヤーが廃棄した不良ディスプレイの数を正確に数えていることがわかったと、The Informationが報じています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. AppleはiPhoneのカバーガラスにQRコードを刻印、品質管理を行っている。
2. QRコード導入により、カバーガラスの不良品数は大幅に減少。
3. QRコードシステムはほかのiPhone用部品でも広く活用されている。
Apple、QRコード開発に数百万ドルの投資
QRコードは2種類あるようで、砂粒程度のサイズで特別な装置でしか読み取れないものと、ベゼルぎりぎりのディスプレイの内側に刻印されたものがあるとのことです。
Appleはこの特別なQRコード開発に数百万ドルを投じており、iPhoneのカバーガラスを製造するLens TechnologyとBiel Crystalの工場にはレーザースキャナ装置が設置されている模様です。
QRコード導入で10枚中3枚の不良が1枚まで減少
AppleはこのQRコードにより、LensとBielが製造するカバーガラスの全数を数えており、はじかれた不良品の数も正確に把握しています。
The Informationが入手した情報によれば、QRコードシステムが導入されると、製造エラーなどにより、10枚中3枚のカバーガラスが廃棄されていることが判明したそうです。
その後Appleからのプレッシャーにより、LensとBielの不良点数は10枚中1枚まで減少しました。
Appleはカバーガラス製造ラインの合理化のため、2020年にQRコードシステムを導入しました。ほかのiPhone部品では、不良品の追跡や情報リークの発見のため、それ以前からQRコードシステムが活用されているとのことです
Source:The Information via MacRumors
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-555301/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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