iPhone15向けOLED出荷数増加も、Samsungのシェア低下〜中国企業台頭

iPhone X 15 Pro AC
 
Samsung Displayの有機EL(OLED)ディスプレイ出荷数は、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズ向けOLEDディスプレイの大多数を受注したことで増加するも、中国メーカー向けの出荷数が減少したことで、2023年第3四半期(7月〜9月)のシェアは低下したと韓国メディアThe Elecが報じました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15シリーズ向けOLEDディスプレイの大多数を供給するSamsung Displayのシェアが、低下傾向。
2. 代わって、中国のOLEDディスプレイサプライヤーが台頭しつつある。
3. iPhone SE(第4世代)向けOLEDディスプレイも、中国のサプライヤーが供給する可能性が高い。

iPhone15向けを獲得するも、中国メーカー向けで苦戦するSamsung Display

The Elecによれば、2023年第3四半期(7月〜9月)のメーカー別フレキシブルOLEDディスプレイの出荷数は、Samsung Displayが5,500万枚、BOEが2,310万枚、CSOTが1,140万枚、Tienmaが1,120万枚、Visionoxが960万枚、LG Displayが480万枚だったとのことです。
 
出荷数だけをみればSamsung Displayのシェアは圧倒的ですが、昨年同期は62.5%のシェアを保持していたのに対し、ここ4四半期は50%以下に低下していているとThe Elecは指摘しています。

iPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイを供給すると噂の中国のサプライヤー

その原因としてThe Elecが取り上げているのは、中国のスマホメーカーが自国のディスプレイサプライヤーの製品の採用を増加させている点です。
 
それに伴い、BOEやCSOTの出荷数が増加している模様です。The Elecは、これらの中国のディスプレイサプライヤーはフレキシブルOLEDディスプレイを1枚あたり20ドル以下(およそ3,000円以下)でメーカーに供給していると伝えています。
 
BOEおよびTienmaはiPhone SE(第4世代)のOLEDディスプレイを供給する可能性が高く、こうした価格戦略はiPhone SE(第4世代)の販売価格の値上げ抑制にも貢献すると期待されます。
 
 
Source:The Elec
Photo:Apple Cycle(@theapplecycle)/X
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