Appleが、Safariのプライベートモードにおけるデフォルトの検索エンジンとしてGoogleからDuckDuckGoへの変更を検討するも、最終的に断念したとBloombergが報じました。
AppleとDuckDuckGoの協議は、2018年から2019年にかけて行われたようです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. AppleとDuckDuckGoが、Safariのプライベートモードにおける検索エンジンに関して協議していた。
2. DuckDuckGoは協力に前向きだったが、Appleはそうではなかった模様。
3. Appleは、DuckDuckGoが検索情報をBingに依存していることを危惧したとBloombergが指摘。
Appleとの関係構築を期待していたDuckDuckGo
DuckDuckGoの最高経営責任者(CEO)であるガブリエル・ワインバーグ氏が、同社とAppleが2018年から2019年にかけて、Safariのプライベートモードにおけるデフォルトの検索エンジンとしてDuckDuckGoを搭載することに関しおよそ20回のミーティングを行ったと報告しました。
Safariのプライベートモードにおける検索エンジンとしてGoogleに代わってDuckDuckGoを採用する利点として、ユーザーを追跡したりアクセス履歴などを収集しないことが好感されたようです。
DuckDuckGoとは異なるAppleの思惑
これに対してAppleの検索部門の責任者を務めていたジョン・ジャンナンドレア氏は、AppleはDuckDuckGoへの切り替えを真剣に検討していなかったと述べています。
ジャンナンドレア氏は、サファリでのプライベートモードにおける検索エンジンをDuckDuckGoに切り替えるのは「良いアイデアではない」とのメールを、2019年にAppleの幹部宛に送付していました。
DuckDuckGoの期待とは異なり、AppleはDuckDuckGoが検索情報をBingに依存していることを危惧、Microsoftに情報が流れている可能性を懸念したようです。
Source:Bloomberg
(FT729)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-556350/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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