革“素材”にNFTを設定。地球に優しい革好きの共創コミュニティTanning Pride、生産者や生産方法をクリアに

近年、皮革生産の持続可能性については厳しさを増しており、環境への影響、動物福祉基準についてさまざまな批判にさらされている。

一方で、皮革は食肉の畜産副産物を用いることや、皮の廃棄による温室効果ガス排出量を抑えること、なめし工程で出る副産物の他産業への有効活用などの観点から、サステナブルな素材として再注目されているのも事実だ。長く使用するほどそのものの存在感を高めることも、皮革製品ならではの魅力だ。

そんな皮革業界の課題に対応するため、トレーサブル&サステナブルな革好きコミュニティを共創するプロジェクト「Tanning Pride(以下、タンニングプライド)」が、ブロックチェーン・NFT(Non-Fungible Token)を導入。認定レザーに紐づくトークンの発行を開始することを発表した。

製品ではなく革素材にNFTが設定されるのは、日本国内に限らず世界でも例が少ないという。

認定レザーに紐づくNFTを発行

タンニングプライドは、イタリアUNITERS S.p.A社のアジア拠点として独立したユニタスファーイースト株式会社(本社:兵庫県姫路市、設立:1990年)が主宰し、地場のタンナー、メーカー、ショップ、メンテナンス、ユーザーといったステークホルダーと共創するプロジェクト。

同プロジェクトでは、「姫路レザー」 の中でも独自の厳しい基準で高品質な革だけをセレクトし、タンニングプライド認定レザーを販売している。製品の用途ごとに革の堅牢度や耐摩擦など、厳しい検査基準をクリアした革のみが認定されているのが特長だ。

「ファッションワールド東京」(東京ビッグサイト)にて、「タンニングプライド」が出展

認定レザーに紐づくNFTを発行することで、タンナーの顔が見えるトレーサビリティ、地球とともに共生する革の持続可能性や循環経済を明確にし、真贋証明を行っている。

また、長く革製品を使うための正しいメンテナンス方法や、ヨーロッパでも認められる世界基準のプロによるメンテナンスまでをクイックに繋ぐことで、タンニングプライドに賛同するメーカー、ショップ、ユーザーに向けて、“革好き” がより豊かなマインドで革製品を愛するための価値を提供する。

NFT保有者のためのイベント・特典を用意する予定

タンニングプライドは将来的に、タンニングプライドNFT保有者のためのイベントや特典、フラットに交流できる場をつくり、地球環境や人、地域にも末永く愛される、革好きのコミュニティをステークホルダーと共につくりあげることを目指している。

すべてはより豊かな皮革産業を次世代へ繋げていくために、タンニングプライドは「ずっと革を愛し、地球と共生する。革とともに、豊かに循環する未来へ。」 というパーパスを掲げ、この志に賛同するメーカー、ブランド、ショップを募集しているとのことだ。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000129453.html

(文・Haruka Isobe)


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