昨今、イノシシ、鹿、猿、カラスなどの“鳥獣”による農作物への損失は年に数百億円にものぼっている。各自治体が柵や捕獲罠を設置しているものの、なかなか効果的な対策が見つからないのが現状だ。
そんななか、サンライズコーポレーションはコンパクトで設置が簡単な鳥獣害対策器「New!フロッグマン」を新たに開発。11月10日より発売を開始した。
同社では、農作物を荒らす鳥獣害対策器を米国企業と共同開発して2015年より輸入販売していたが、今回、音量を15%ほどアップ。長期屋外使用に耐える防滴仕様を高めている。
熊が嫌がるとされる“犬の吠え声”を用意しているため、最近問題になっている熊出没対策への活用にも期待される。
100dBの大音量と強力フラッシュ光で鳥獣を驚かす
「New!フロッグマン」は、農作物を荒らすイノシシ、鹿、猿、カラスなどの鳥獣害対策として開発されたアイテム。大音量と光で害獣を驚かせるというものだ。
同製品は、赤外線センサーにより接近する動物を感知。100dBの大音量と強力フラッシュ光により驚かす。音の種類としては銃砲音、犬の吠え声、タカの鳴き声などを用意。対策する動物に応じて音の種類を変えられる。
なお音量を調節したり、夜間に音を消して光フラッシュのみを使ったりすることも可能だ。
コンパクトで設置が簡単
「New!フロッグマン」はソーラー充電式で、電池が不要。
縦14.5センチ×横13×奥行き5.7×ポール20cmのコンパクト設計で、付属ポールで地面に刺すだけで簡単に設置できる。また支柱にくくり付けて設置することも可能だ。
屋外に置いたままでも安心な防滴仕様だが、充電コードが付属しているため、市販のACプラグがあれば室内で充電できる。
アフリカ、ケニアでの試験で「効果あり」
サンライズコーポレーションによると、アフリカ、ケニアで静岡県立大学が害獣対策試験を行ったところ、人を襲うハイエナなどの猛獣対策にかなり効果があったという*1。
今後、さまざまな自治体をはじめ、鳥獣による被害に悩まされている地域で「New!フロッグマン」の活用が進んでいくことに期待したい。
*1…試験機器は、ほぼ同等仕様の旧型器。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000133035.html
製品ページ:https://sunrise7.stores.jp/items/6189d57aac3661535730300c
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/222960
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe
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