逆に“袖なし”だから良い!動きやすくて重ね着も楽しめるダウンベスト5選

【大活躍間違いナシ!2023年最新冬アウター特集3】

冬の主役アウターに「ダウンベスト」を選ぶ都市生活者は少なくありません。袖が無い分、通常のダウンジャケットよりも保温性は落ちるものの、その分、軽さや動きやすさはダウンベストが上。満員電車や人混みの中でも、ストレスを感じにくいはず。

さらにニットやスウェットといった定番トップスの上に羽織るだけでレイヤードスタイルがきまるという、ファッション面でのメリットも期待できるのです。

このジャンルには、質の高い中綿やハイテク素材のシェルなどによって、ハイレベルな保温性が実現されたモデルが充実しているのです。暖かくて、着回しも自在。都市生活者にとって、ダウンベストはまぎれもなく即戦力アウターのひとつです。

1. 都会的なデザインに秘められたアウトドアギアの本能

Snow Peak(スノーピーク)
「リサイクル ダウンベスト」(3万5200円)

街に似合う洗練されたアウトドアウェアを多数リリースしている『スノーピーク』。環境に配慮した「リサイクルダウン」シリーズのダウンベストは、その真骨頂がうかがえる一着です。

ロゴなど装飾性がそぎ落されたミニマルなデザインをはじめ、顔まわりをすっきり見せるよう高さが調整されたネック、スマートなシルエットバランスがスタイリッシュなイメージを強めます。

そんな都会的な顔つきながら、機能面はしっかりアウトドアギア。マットな風合いの表地には耐久性撥水加工が施され、かつ中わたに撥水ダウンを用いることで、水濡れによる保温性の低下をカバーします。

フロントに設けられた大型のフラップポケットは収納力に優れ、そのサイドにはハンドウォーマーも装備。持ち運びしやすいパッカブル仕様もポイントです。

>> Snow Peak

2. “アウトドアギア”という言葉が似合う男のダウンベスト

FILSON(フィルソン)
「ダウン クルーザー ベスト」(6万6000円)

ラギッドなダウンベストが好みなら、アメリカを代表するアウトドアウェアブランド、「フィルソン」の一着がおすすめです。

表地は特別なワックス加工によって耐水性が高められたカバー・クロス。オイルド生地ならではの武骨な風合いが男らしいオーラを放ちます。中わたにはRDS認証を受けた上質なグースダウンを使用することで保温性も抜かりナシ。

ディテールにもこだわりが凝縮。ポケットと背中の下部にはオイルド加工されたシェルター・クロスを採用することで耐久性が補完され、襟元にはソフトなメリノウールを採用。

収納力にも優れ、ワークベストと同じ配置のポケットや両サイドのハンドポケット、スナップボタン式のカーゴ&ユーティリティポケットを装備します。ルックスも機能性も、“アウトドアギア”の王道を感じられる一着です。

>> FILSON

3. ジャケットのインナーにも使えるノーカラーのVネックがキモ

AIGLE(エーグル)
「Vネック インサレーションベスト」(3万8500円)

19世紀から続く老舗ライフスタイルブランド、「エーグル」はフランスブランドらしい、どこか品のよさを感じさせるスポーティデザインが持ち味。

ダウンベストもしかりで、売れ筋の「Vネック インサレーションベスト」はノーカラーのVネックやスリムなキルティング、マットな風合いのナイロンシェルが大人っぽい雰囲気を醸成します。

また、アウターとミッドレイヤーを組み合わせる独自のサーモキットシステム、T-KITにも対応。アウター使いだけでなく、インナーダウンとしても活用できます。

カラーはブラックとオレンジの2色展開。汎用性なら黒が上ですが、ブラウンがかった上品なオレンジもこのブランドらしいカラーリング。重くなりがちな冬コーデの差し色アイテムとして重宝しそうです。

>> AIGLE

4. 都会のシーンに似合うフィッシングベスト

DAIWA LIFESTYLE(ダイワ ライフスタイル)
「パフベスト」(3万6300円)

フィッシングをキーワードに、さまざまなシーンをシームレスに繋ぐ「ダイワ ライフスタイル」。都会にも似合うスタイリッシュなデザインが身上で、その好例を示すのがこちらの「パフベスト」です。

マットな風合いの表地は、ビーズ粒子の特殊プリントが施された高密度ナイロンファブリック。ベタつかないドライな風合いに加え、冷気を遮断し、高い防水透湿性を発揮します。

フロントや身頃のポケットには水の浸入を防ぐアクアガードコンシールファスナーをあしらっています。

左右の身頃に斜めにデザインされた大型のポケットは、ハンドウォーマーとしてだけでなく、ルアーケースやキャンプギア、地図といったアイテムを想定したもので、右の裾部分にもアクセスしやすいスマホ用のポケットを装備しています。

>> URBAN RESEARCH

5. アメカジの名品ダウンベストを今どきにアレンジ

ROCKY MOUNTAIN FEATHERBED×JOURNAL STANDARD(ロッキーマウンテン フェザーベッド×ジャーナルスタンダード)
「別注クリスティベスト」(7万1500円)

“アメカジのダウンベスト”と聞けば、アメリカ・ワイオミング生まれのダウンブランドの大定番「クリスティベスト」が真っ先に思い浮かびます。

最大の特徴は、ネイティブアメリカンのレザーケープをモチーフにしたといわれる1枚革のウェスタンヨーク。経年変化も楽しめるこの特徴的なレザーパーツと衿のムートンが抜群の存在感を放ちます。

レトロなデザインながら機能性も優秀で、表地には防水性のあるナイロンタフタが、中綿にはヨーロッパ産ダックダウンが使用されています。そんな名品に目をつけたのが、ジャーナルスタンダード。

膨大な量のアーカイブを参考に、表地、裏地、衿のムートン、レザーヨークなどをアレンジしました。同店の現代的なセンスが注入されたプレミアムな別注モデルです。

>> JOURNAL STANDARD

*  *  *

近年、都会で暮らす人の中には、「ダウンベストで冬を越す」という人もちらほら。たしかに寒さが厳しくないエリアであれば、保温性は十分で、ダウンベストが主役アウターとなるのもうなずけます。

特にアウトドア系のブランドには、暖かさや使い勝手の良さなど完成度の高いモデルが多く見られます。それに、レイヤードがしやすいのもダウンベストのメリット。

とかく冬場は着こなしが単調になりがちですが、ダウンベストの場合、袖が見える分、インナーのチョイスによって変化をつけやすいのです。その高いポテンシャルを鑑みても、ダウンベストが即戦力アウターの有力候補となることは疑いようがありません。

>> 大活躍間違いナシ!2023年最新冬アウター特集

<文/押条良太 メイン写真/五十嵐 真>

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