介護現場で発生する“報告作業”の負担軽減。シンガポール発のブロックチェーン技術活用の実証実験

現在の介護現場では現場業務のIT化・DXの必要性が求められている反面、その導入が困難なケースが多く、業務における非効率な現場マネジメントが課題とされている。

介護業界の実務で発生するさまざまな報告作業の負担を軽減するため、一般社団法人全国ユニット&ケア研修研究会(以下、ユニット&ケア)は実証実験にてブロックチェーンを活用したシステム「TSURU」を導入した。

“介護業界の業務効率化”を目指す実証実験

ユニット&ケアは、高齢者介護・施設運営に関する研究・相談事業を行う法人。今回、ユニット&ケアが取り組む実証実験は、“介護業界の業務効率化”を目指すというものだ。

同実験では、シンガポールに本社を構えるシステム開発企業のONFETが開発したWeb3.0基幹システム「TSURU」の基本機能や性能を検証。同時に、実際のビジネスシーンへの応用を想定した企業・業界団体用システムの仕様確認を行う。

ユニット&ケアによる介護業界現場の課題認識と、ONFETの「TSURU」の活用によって、より効率的で革新的なソフトウェアサービスの提供を目指す。

ONFET開発のWeb3.0基幹システム「TSURU」

実験で活用するTSURUは、既存のブロックチェーンネットワークに依存せず、独自のアルゴリズムを用いてNFTの発行・移転履歴のみに特化したブロックチェーンを構築するシステム。

NFT移転における高精度の蓋然性証明を可能にし、各種ブロックチェーン間を超えたNFTの価値証明と移転、焼却を行えるプラットフォームを提供する。

従来の「発行主体となる団体が発行したNFT以外は価値が保全されない」「NFT自体が異なるブロックチェーン間を横断して移転できない」などの課題解決に貢献し、NFTの利用価値をより高めることが可能だ。なお「TSURU」は、エンタープライズプラットフォームの活用を前提としている。

「TSURU」がどのように介護業界の業務効率化へ貢献するのか、今後も注目していきたい。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000133549.html

(文・Haruka Isobe)


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