デジタルコミュニケーションの進化が加速する中、インド発のSkit.ai(旧Vernacular.ai)が、音声自動化AIプラットフォームでビジネス界に新しい風を巻き起こしている。
Skit.aiの提供するサービス・製品の概要、最新の動向までを紐解いていこう。
AIが変える未来の顧客対応
Skit.ai(旧Vernacular.ai)は2016年に設立されたインドのスタートアップ。バンガロールを拠点に、AIファーストのSaaSビジネスを展開する。
同社は、自然言語処理(NLP)と人工知能(AI)技術を駆使して、ビジネスのデジタルコミュニケーションを改革。金融や飲食業界、ホスピタリティ業界などへ音声認識と音声アシスタントをサービスとして提供し、さまざまな企業の顧客体験の進化を支えている。
同社のサービスは人的干渉が最も少なく、複雑なサービス問題も処理できることが特徴だ。たとえば金融機関の債権回収などにおいて、人の代わりにAIがスムーズに対応し、回収強化に貢献。企業は顧客対応を自動化することで、リソース問題にも対応できる。
2020年には510万ドルの資金を調達。2021年にはニューヨークに米国本社を設立するなど、世界へ存在感を示し、インド国内外で注目を集めている。
Skit.aiの経営陣は、AIおよびテクノロジー分野での経験豊富なリーダーシップで構成されている。CEOであるソウラブ・グプタ(Sourabh Gupta)氏を中心に、多様なスキルを持つプロフェッショナルが集結。各自の専門性とビジョンをいかして、Skit.aiを先進的な技術企業として牽引している。
自然言語処理と音声認識技術の先には
Skit.aiの主力サービスは、主に自然言語処理(NLP)と音声認識技術を組み合わせた革新的な会話型AIプラットフォームである。
このプラットフォームは、ビジネスで顧客と効果的に対話し、情報を把握するための手段として活用できる。カスタマーサポートや販売、その他ビジネス領域において、柔軟性と効率性の高い会話型AIを提供。同社は、数年にわたる研究と開発を通じて、高度な言語理解と音声処理の能力を磨き上げ、これをビジネスアプリケーションに統合している。
ユーザーは自然な言葉で質問や問題を提示でき、Skit.aiの技術はそれを理解し適切な応答を提供。自然な双方向の対話により多言語環境に特化したアプローチを可能にすることで、顧客エンゲージメントにも貢献する。
地域社会にもポジティブな影響を与えるSkit.ai
Skit.aiは最近、資金調達においても注目を集めている。5ラウンドで合計3,110 万ドルを調達しており、次々と新しいプロジェクトへの投資や技術の拡張へつなげている。また、最新の製品やサービスの販売が続いており、これが市場での競争力を一段と高めている。
また、社会的な側面にも焦点を当てており、地元コミュニティへの貢献や教育機関との連携を通じて、企業の社会的責任を果たしている。これにより、Skit.aiは単なる技術企業だけでなく、地域社会においてもポジティブな影響を与えている。地元の言語や文化に根ざしたアプローチがビジネスと顧客の関係性を深め、インドのテクノロジー業界に新たな波をもたらしているのである。
Skit.aiはインドが生んだ革新的な企業であり、その会話型AIプラットフォームはビジネスのデジタルコミュニケーションにおいて新たな標準を確立している。Skit.aiの今後の発展に注目が集まることはまちがいないだろう。
参考元:
Skit.ai
business wire INDIA
Top 25 Startups in India – 2024
(文・cappucc1n0)
- Original:https://techable.jp/archives/223623
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe
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