Apple Watchの販売停止措置を賞賛〜販売停止期間が長期化の恐れ

AliveCor Kardia Band
 
Masimoが保有する血中酸素飽和度測定用センサーに関する特許を、Apple Watchの血中酸素ウェルネス用センサーの技術が侵害していると訴えていることに伴い、米国国際貿易委員会(USITC:United States International Trade Commission)の判断に基づきApple Watch Ultra 2とApple Watch Series 9の米国での販売が停止されたことについて、心電図センサー関連技術が自社の特許を侵害していると訴えていたAliveCorが、これを称賛しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Watch Ultra 2とApple Watch Series 9の米国での販売停止の経緯をAliveCoreが賞賛。
2. AliveCoreは、心電図測定関連特許でAppleを訴えている。
3. AliveCoreは、Masimoの粘り強い交渉に感銘、Appleは企業規模を背景に無理な要求をしていると主張。

AliveCorもApple Watchのヘルスケア関連特許を巡り争い

AliveCorが、心電図アプリ測定センサー関連技術が同社が保有する特許を侵害していると訴えた際にUSITCApple Watchの販売停止までは至らなかった一方、今回のMaximoの訴えでは一転して半分停止になりました。
 
また、バイデン大統領もUSITCの判断に対する反対姿勢を示していないことから、販売再開の見通しは不透明な状況です。
 
こうした状況についてAliveCoreは、Maximoの粘り強い交渉過程とUSITCの措置を賞賛しています。

他社の技術者を雇用するなど感情的なしこりも

AliveCoreはApple Watch向け心電図測定機能搭載バンドであるKardia Bandを開発してAppleにこの分野での協業を提案していたにも関わらずこれを拒否、Masumiの場合は特許使用料を払わないのに加え、社員を引き抜かれたという感情的なしこりも背景にあるはずです。
 
ただし、大きな企業がその地位を利用して他社に対して過度の要求、無理な主張をしているとのAliveCoreのコメントはわからなくもありません。
 
クッキングアプリ「Prepear」の梨のロゴマークが、Appleのリンゴロゴを商標侵害しているとAppleの弁護士が訴えた際にも、同様の声が聞かれました。
 
 
Photo:AliveCor
(FT729)


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