機能性スーツ、コンビニウエア、大きめバッグ。2023年のモノメディア的ファッショントレンド【&GP編集部AWARD 2023】

【&GPのポチる前に聞きたい話】

&GP編集部AWARD 2023「ファッション部門」

【出席者】
澤村:&GP編集長
円道:&GP副編集長(司会)
若澤:&GP編集部員(ファッション担当)

 

■2023年ファッション業界のトレンドとは

円道 年末の特別企画、&GP編集部AWARDと銘打って、各ジャンルから今年気になったものを紹介しているわけですが、 第4回となる今回は「ファッション」になります。お送りするのは私、&GP円道と…

澤村 澤村です

若澤 若澤です

円道 この3人でお送りいたします。よろしくお願いいたします。

ファッションは若澤が担当なので、若澤から今年どうだったかみたいなところをいろいろと説明してもらおうかなと思うんですが、どうでしたか?

若澤 はい、トレンドで言えば…、あの、皆さん「Y2K」って知ってます?

円道 聞いたことあるよ。聞いたことある。

若澤 ざっくり言うと、2000年代のテイストを取り入れた着こなしというところなんです。

円道 2001年から2010年ってこと?

若澤 そうですね、そのあたりの10年。平成初期

円道 初期?

若澤 初期じゃないか。

円道 もう僕と澤村さんはだいぶいい年になってるんで、2000年代って(笑)

若澤 そうですね。ま、2000年代ぐらいの着こなしなんですけど、これってどっちかっていうと女性のトレンドなんですが、基本的にファッションのトレンドって女性から発生して、メンズが追っかけるような形になっていくので。メンズで言うと、というかアイテム単位で言うと、オークリーのサングラス。ちょっとサイバーっぽい、細めでスポーティな、ああいうサングラスがファッションシーンではめちゃくちゃ人気です。マトリックスみたいな。

>> オークリー×ブレインデッドの新作は鮮やかで無駄のないデザインのアイウエア

円道 確かに懐かしいぐらいの感じ。

若澤 若い世代だと、新しい。

円道 あー、そういうことか。

若澤 我々世代が懐かしく感じるっていうものが、今は人気ですよね。その流れで、スポーツブランドのトラックジャケットとか。サイドに線がある、アディダスとか、あとアンブロとかのトラックジャケット。そういうものをファッションに取り入れる。トラックジャケット着て下デニムとか、そういう異素材コンビみたいな。

円道 ちなみに&GPではこのあたりが人気というか、反響が大きかったかなって思いますか?

若澤 反響とかそういう文脈では、&GP、あんまりです。

円道 あまり、あの、トレンドには乗っかってないっていうこと?(笑)

若澤 トレンドには乗っかってないです、はい。まあ、あのトレンドとかじゃないかなって。

円道 確かに&GPってモノ情報メディアじゃないですか。ファッション系というよりは、どっちかというと、バックとかシューズとか、着るものでいえばアウターだったりとか。そういうところに絞られてるなっていう感じはしますよね。

若澤 そうですね。ま、一応、ファッションっていうくくりで言えばそういう流れはありますっていうのがあって。これはおそらく、もうちょっとだけ続くんじゃないか、来年も引き続きなのかなっていうところではあるんですが。

 

■機能性スーツは一度着たらやめられない…

若澤 じゃあ&GPで、という話にはなってくるんですけど、今年の夏、めちゃめちゃ暑かったじゃないですか。なのでメンズの日傘…

円道 はいはいはいはい

若澤 僕が夏に、ノースフェイスから出た折り畳み傘っていうのを「&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!」で取り上げたんですけど、それがすごく伸びて。その背景にあるのは、気温の高さっていうところで。もう本当に薄着、Tシャツで過ごせないぐらい暑かった。じゃあどうするかってなった時に、日傘。新しい手段のひとつとして、メンズ日傘っていうのは、若干浸透していったのかなっていうところですね。

>> 男でも日傘をさして良いですか?ザ・ノース・フェイスのおかげで日傘のありがたみを理解できた話

円道 確かにね。プレスリリースを見ても、男性用日傘いっぱいあったなっていう記憶はある。

若澤 そうですね。今年、ある程度認知されて、来年はより浸透していくというか、当たり前の光景になってくるんじゃないかなっていうのはあります。

ところで皆さん、今年なんか買いました、服?

澤村 そうですね、あんまり買ってないんですが…、機能性スーツは買いました。コロナがあって、スーツを着てらっしゃる方たちもカジュアルになって。で、素材がコットンから、そうじゃない伸縮性のある素材とかで。どんなもんだろうと思って買ったんですよ「ゼロプレッシャースーツ」。いや、めっちゃいいです。

>> ストレッチ、防しわ、洗濯機OKの「ゼロプレッシャースーツ」に接触冷感生地モデルが登場!

円道 快適なんですか?

澤村 そう。あれが何着かあったらもう服を考えなくていいから。

円道 洗濯機でも洗えるんでしたっけ?

澤村 「ゼロプレッシャースーツ」は洗濯機OK。すごく快適です。ちょっと小綺麗に見えるしでラクだし。(中は)Tシャツでいいし。いや、なんか人をダメにする(笑)

円道 確かに、いわゆる機能性のスーツというか、セットアップみたいなのってすごい最近多い。

若澤 めちゃめちゃ増えましたよ。アウトドアの時にもちょっと話そうかなと思ってはいたんですが、アウトドアブランドが、アウトドアで着ているものをそのまま街で使うんじゃなくて、新しく街中用のラインを立ち上げちゃうっていう。例えば、ノースフェイスのアーバンエクスプロレーションみたいな。それがすごく人気なので、ホントに街も山も、それこそさっきのセットアップとか、ああいう“シーンを選ばない”っていうモノ選びは、すごい注目されてるなっていうのを感じますね。

>> ザ・ノース・フェイス「アーバンエクスプロレーション」で洗練された秋冬スタイルを構築しよう

澤村 エースが出したアントラックも、すごい注目を浴びて

若澤 アントラック人気ですよね。

>> 旅にも使える機能性ウエア6選【傑作最新家電と趣味/旅行/日用品NEXTベストバイ】

円道 アウトドアブランドで言えば、マムートとかも出してるし、あとはスポーツ系のブランド、ニューバランスとかも結構そのあたり力を入れたりする。

若澤 そうですね。数年前からね。

>> 街と山をシームレスにしてくれるマムートのアパレル&ギア!

円道 機能性スーツは、我々30代、40代、50代の世代としては、やっぱりきちんと感を出しつつラクできるっていう。もうホント、救世主みたいなもんですよね。

澤村 ただ、表裏一体の部分もあって、さっき若ちゃんが言ったけど、ファッションなのにファッションじゃなくなる問題。

円道若澤 あー

澤村 要はそれ着ちゃうとめちゃめちゃラクだから、それで完結しちゃう。そこにどうやっておしゃれを加味していくかっていうのは、足元だったり靴下だったりかもしれないけど。

若澤 そうですねー確かに。

澤村 あれだけ着ちゃうと、もうあれでいいってなっちゃう。

 

■ラクなビジネスカジュアルの足元には何を合わせる?

円道 ひとつ気になるのが、機能性スーツとかを着た時に、足元ってどうすればいいのっていう話なんですけど。

澤村 スニーカーでいいんだよ。

円道 スニーカーの方がいいんですか。ちゃんとした、例えば革靴みたいなものだと、たぶん浮くんじゃないかなって気がするんだけど。そうでもない?

若澤 そうでもないんじゃないすか。

円道 そうなんだ。

澤村 あの、ミズノから出てた下が…

円道 あーはいはい。ウエーブのソールになってるやつ。

澤村 そう、スリッポンみたいなやつとか。

>> 普通のモカシンと思いきや、ソールはなんと驚きの“Wave Prophecy”

円道 でも、あれだと多分ちょっと崩しすぎな人もいるかもしんないですよね。

澤村 でも中、Tシャツ…

円道 ま、Tシャツだったらそうですけどね。

澤村 あれ(機能性スーツ)にワイシャツ着てる人、あんまりいないから。

円道 あー、そういうことか。

若澤 だから、そうですね。そういう意味で言うと、黒スニーカーとかの方が合うかも。

>> 汎用性No.1。さまざまなシーンや服装にスッと馴染む黒スニーカー5選

円道 今年、ちなみにスニーカーはどうだったんですか?

若澤 スニーカーシーンは、もうアシックス一択です。

円道 ほう!

若澤 アシックス人気がハンパないっすね。今年前半はレトロブーム。Y2Kの流れから来る、アディダスのサンバとか。そういう、ちょっとレトロっぽいデザインのものが人気だったんですけど、今はもうアシックスですね。ゲルカヤノとか、ちょっと古いランシュー(ラニングシューズ)っぽいやつだと、セレクトショップとか行くと店員さんみんな履いてますね。

円道 アシックスねー。

若澤 スニーカーブームって終わったって言われていて、じゃあ次どうすんのって。革靴に行くのかと思いきや、スニーカーブームがめちゃくちゃ長かったんで、スニーカーにみんな足が慣れきっちゃってるから、やっぱり革靴に行けない。

円道 行けない。もう無理ですよ。行けないんです、はい。

若澤 なので、クラークスみたいな、そういうハイブリッド革靴というか、あの見た目なんだけど履き心地はスニーカーっぽい感じのものが、人気だったりはするんですけど。

>> クラークスが誇る名作モカシン「ワラビー」の“ローファー”が復刻!デザインは当時のままです!

でもまあスニーカーでいうとアシックスですね。街中見ると、ほぼナイキですけどね。

円道 ナイキね、ナイキは相変わらず強いですよね。

若澤 ほんとに。男性はほとんどエアフォース1かダンクかエアマックスか。

>> 手を使わず脱ぎ履き可!ナイキ「エアフォース1」フライイーズ仕様のアイデア構造がスゴい!

円道 ナイキ率高いかと思いきや、 案外ニューバランスとか履いてる人も見かけるっていうのもあるけど、まあ&GPの記事でいけば、ナイキは人気だなっていうのは、なんとなくわかりますよね。

 

■社会情勢に合わせてバッグの流行りは変わる

円道 ちなみに、バックとかお財布とかはどうですか? &GPはミニ財布をたくさん紹介してけど、最近はちょっと落ち着いたかなっていう感じはしていて。

若澤 そうですね。落ち着きましたね。逆に長財布がちょっと人気。

円道 そうそうそう。反動で長財布に行くっていう、よくわからない状況にもなってはいるんです。

>> ほぼ1万円サイズだからムダがない。カードも十分入る“ミニ長財布”

若澤 まあ、使いやすいよなっていうのはありますけどね。ミニ財布って、やっぱりどうしてもこう、取り出しにくいという。

円道 そう。ただキャッシュレスがより進んだっていうところはあるので、もう本当に現金が必要なくなってきているな誰もが、ということは痛感します。ちなみに、バックで注目とかってありますか?

若澤 バックは、旅行というか外に出かける機会というか、外で過ごす時間が長くなったことで、ショルダーバッグとかも、ちょっと大きめものが人気ですね、今は。サコッシュみたいな必要最低限のもの、スマホ、財布入れたらもうおしまいみたいな感じではなくて、ちゃんとペットボトルとか折りたたみ傘とか、そういうのがしっかり入る、少し大きめのショルダーバッグかなという感じです。

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円道 今年だっけ? スマホショルダー。あれっていつぐらいから出てきたんでしたっけ?

若澤 スマホショルダーはたぶん去年(2022年)、去年か今年のアタマぐらいかな。

円道 だいぶ見かけなくなってきたなっていう。あれ。そうでもないですか?

若澤 たぶん女性はまだ多いですね。けど、確かにやっぱりね、あの、むき出しスマホはちょっと…

円道 なんかちょっと、まあわかります。ちょっと男性があれしてると、ちょっと違和感あるよね。

若澤 違和感があるかな、って思っちゃう。

円道 でもいま澤村さんの表情見てると「ちょっといま気になってんだよね」みたいな顔をしてるなっていう(笑)

澤村 いや、難しいなと思って。ひと昔前は、サコッシュもそうだけど、なんだっけウエスト…

若澤 バッグを斜めがけするみたいな。そうですね、意外にトレンドが早い、流れが早いなっていうのはありますね。

円道 カバンはね、なんかコロコロ変わっていきますよね。だからまあ、あんまり、流行りとか気にせず、好きなものを持てばいいんじゃね、っていうね。

澤村 でもリュックも、さっきの機能性スーツじゃないけれど、ビジネスリュックも、すごく多くなってきた気がするよね。

円道 そうですね。

澤村 ちょっと前からだけど、やっぱり洗練された感が出ているビジネスリュックが増えてきた。

若澤 そうですね。真四角のバッグあるじゃないですか、ビジネスバックって。そうじゃなくて、ちゃんとこうまるっとしたリュックっぽい形で、 ビジネスに対応しているものっていうのは、ちょっと増えてるかもしれないですね。さっきの、エースのアントラックもそうだし。要はスーツにリュックって、今までNGだったけど、それが浸透してきて、だいぶ広まって、 で、スクエアじゃなくても別にいいじゃんっていう段階に移行してるかなっていう。

円道 そう。だからそのアントラックで言えば、リュックあるじゃないですか。デイパック。あれも、PC収納部が独立してたりするんだよね、ああいうタイプのリュックって、今までは細かい収納部分とかなくてザックリだったのが、ちゃんとパソコンを入れられるスペースがある。最近のリュックはPC収納部が付いているのがもう常識になってるじゃない。そういうのはリュック派としては嬉しいなって思いますね。

>> カバンを作り続けて80年の老舗が辿り着いた究極のデイパック

若澤 マストですよね。

 

■3人それぞれの&GP編集部AWARDアイテム

円道 &GPとしては、やはりメインとなるのはバッグ、シューズというところではあり、引き続き来年も 最新モデル等々を追いかけていきたいなと思っているわけですが。そこで今年のAWARDとして、みんなでそれぞれ気になったものをひとつ挙げられるといいなと思っているんですが、どうですか?

澤村 靴の話で言うと、ひとつ挙げるとすると、あのビブラムの…

円道 あー、ちっちゃくなる…

>> ヴィブラムの新作シューズはソールがタイル状!クシャッと立方体に畳めるんです

澤村 いやそっちじゃなくて風呂敷のやつ。

円道 びよーんと広がるやつだ!

>> これはどういう状態?ビブラムの風呂敷モチーフシューズは足を包み込むフィット感がたまらない!

澤村 靴ってずっと履いてるから、進化ってどうなんだろうと思うけど、すごい進化するよねって、あれを見て思った。まさか、履くっていうか包むっていうことが新しい概念かなと思って。

若澤 確かに。

澤村 あれは靴の概念をちょっと変えたっていう意味では、気になった商品かなってのはあります。

円道 僕は、今年でいくと、リカバリーっていうジャンルが、より拡大解釈というとおかしいかもですけど、 元々の用途からさらに拡大していって、より広がったなって思っていて。例えばリグフットウェアだったり、新しいテンシャルもそうだけど、いろんな新しいブランドも出てきて、選べるようになった。ラクな靴を選べる。僕は自分を甘やかしたいんで(笑)、ラクできる靴の選択肢が増えたっていうのはちょっと嬉しかったなっていう。リカバリーサンダルだけじゃなくて、(リカバリー)シューズもいっぱい出たので。

>> 脱ぎ履きラクチンな防水透湿リカバリーシューズで秋冬のレジャーシーンを万全に!

若澤 僕はファミマのコンビニエンスウェア。あの注目ぶりと言ったら、すごいなっていう。去年から今年にかけて、面白そうだなって思った商品を自分で買って試してみた記事をちょこちょこやってるんですが、やっぱりその度にすごい反響がある。やっぱり注目度高いんだなって思うし、自分で試していて思うけど、完成度めっちゃ高い。この間もファミマのデニム記事を作ったんですけど、もうホント、お店で買える、アパレルショップで買うようなレベルになってるかなというのはありますね。

>> ファミマで「カーディガン」が買えるの知ってた?サラッとした着心地で長いシーズン使えそう!

円道 コンビニスウエアって今後もまだまだなんか広がっていきそうな雰囲気ですよね。

若澤 そうですね。

円道 もしかしたら、セブンやローソンも追随するんじゃないのって感じの

若澤 その雰囲気あるかな

円道 ですよね。うーん、コンビニなんでもありやな、っていう状況だよね。うん、確かに。

今年もいっぱいファッション系の記事を上げてきましたが、来年も引き続きバック・シューズが中心にはなりますが、記事を作っていきますので、新製品情報をゲットしたいぜ、っていう人は、ぜひぜひ&GPを見に来ていただけると嬉しいです。それでは、ここまで。ありがとうございました。

澤村若澤 ありがとうございました。

>> &GP編集部AWARD 2023

 

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<構成/円道秀和(&GP)>

 

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