キャンプや車中泊での荷物整理、どうしてますか?
タフさを考えるとハードコンテナ一択ですが、重いと扱いづらいし融通がきかなくて1ミリでも長いと入らない。それにスタッキングできるよう底がわずかに絞られているものが多く、取り出しやすい半面、これが地味にストレスなんです。
一方、ソフトコンテナは軽くて持ち運びやすいし、数ミリオーバーくらいであれば収納できる包容力が自慢。けれど、積み重ねると潰れてしまう心配があるわけです。
田中文金属のアウトドアブランド「tab.」が2023年秋に発売した「マージコンテナ」シリーズは、軽くて扱いやすいソフトコンテナなのに積み重ねOK。しかも荷崩れ防止の連結機能付き! これがキャンプや車中泊、BBQなどいろんなシーンでの荷運びに具合がいいんです。
■薄くたためるのに頑丈
「マージコンテナ」シリーズは
S(35×25×H15cm)
M(35×25×H30cm)
L(50×35×H15cm)
LL(50×35×H30cm)
の4サイズがラインナップされていて、Sサイズのみ一部をメッシュにしたモデルがあります。
▲左がM、右は容量が2倍のLL
LはSを2個横並びにしたサイズで、LLはMを2個並べたのと同じサイズ。そしてSとL、MとLLが同じ高さに設定されています。
要するにストレスなく積み重ねられるよう、サイズをそろえているんです。
使わないときは、5cmほどの厚みにたたんでしまっておけます。
内部の側面には2本のベルクロがグルリと縫い付けられていて、それにあわせて4枚の補強板を取り付けます。
このベルクロ、結構強力なので底面の角と補強板の角をきっちりあわせ、一気に取り付けましょう。
補強板のおかげでこの通り!
Sサイズ(メッシュ)で4kg、Sサイズ5kg、MサイズとLサイズは8kg、そしてLLサイズは10kgもの耐荷重を誇ります。
ちなみに補強板がない場合、上に積み重ねるとつぶれたり型崩れの危険がありますが、もちろんそのまま使っても大丈夫。微妙に入らない長さの道具なんかを入れるときは、あえて補強板を取り外してもよさそうです。
▲生地は600D高密度ポリエステルで裏と底は防水PVC。止水ファスナーなので水が浸入しづらい
生地とファスナーは急な雨から荷物を守る仕様。縫い目の防水性はありませんが、よほどの土砂降りでもない限りあっという間に水が浸入することはなく、落ち着いて対応できます。
■荷崩れを防ぐベルト&バックル
高く荷物を積み重ねると、山道やとっさのブレーキで荷崩れを起こす危険があります。これはスタッキング自慢のハードコンテナでも同じこと。
ところが「マージコンテナ」シリーズは外側にバックル付きのベルトが装備されていて、これらを上下のコンテナとジョイント! 荷物を一体化できるんです。
▲SとMを重ねて専用ショルダーベルト(別売/880円)を装着
これの何がスゴイって、別売のショルダーベルト(耐荷重20kg)を取り付けて2〜3段重ねて持ち運べるってこと。
家から駐車場や、駐車場から離れたキャンプサイトへ持っていくのにめっちゃ便利。
▲DOD「フォールディングキャリーワゴン(極太タイヤ)」(1万6500円)に載せてみた
それにクルマの乗り入れができないBBQ広場では、キャリーにたっぷりの荷物を載せて移動しているファミリーを見かけます。
ところが100kgまで積載できるキャリーであってもカゴの上まで積み上げると不安定。結局何往復もしてしまう、なんてことも。
そんなときも「マージコンテナ」シリーズであれば1回で荷運び完了!
もちろん単体利用のときは、ベルトとバックルに防寒着を挟んでおくなんて使い方ができますよ。
■いろんな道具を詰め込んでみた
全サイズの「マージコンテナ」を借り、どんな道具にちょうどいいか詰め込んでみました。
▲左/L(5940円)、中央上/Sメッシュ(3960円)、中央下/S(3960円)、右上/LL(8800円)、右下/M(4950円)
スタッフ総掛かりで、ちょうどよさそうなモノを入れてみました。
Sメッシュ=ククサ、脚なしの割れないワイングラス、シェラカップ&ボウル、ウォーターバッグ、食器洗いセットなど
S=コーヒーギア、ケーブルなど小物いろいろ
M=燃料、クッカー、タンブラー、カトラリー、ジャグ、シングルバーナーほか
L=コットとハイバックチェア、LED、ランタンハンガー、ロープなど設営小物
LL=寝袋、ブランケット、マット、3〜4人向きクッカー、オイルランタンほか
SとSメッシュはソロ〜デュオキャンプの調理道具一式にちょうどいい感じ。Mは高さがあるのでCB缶やランタンを入れると落ち着きます。ファミキャンならSに食器、Mにクッカーと調理器具をまとめるといいかも。
Lは高さは低めだけれど幅50cm。チェアや小さなテーブル、サブポール、ランタンハンガーみたいなものをまとめるのに向いています。家族の着替えをまとめて入れるのにもよさそう。
一番大きなLLは幅も高さもあるので、冬用寝袋やマット、ブランケットを2人分入れても余裕あり。焚き火台や大型ケトルなど焚き火まわりの道具をまとめてもいいですね。
「マージコンテナ」は蓋と底が同じ面積で、無駄なくきれいに収められます。
▲わざわざ専用ケースを用意しなくてもランタンを持ち運べる
さらに仕切り板が付属していて、中に入れるモノに合わせて取り付けられるのも便利。
仕切り方は自由。四角く区切っても、三角に区切ってもいいんです。
■ミニバンも軽自動車も荷室にあわせて積み方をアレンジ
「マージコンテナ」は仕切りをアレンジするだけではありません。クルマの荷室にあわせたカスタムだって可能です。
ミニバンなら片側に縦積みして、反対側にテーブルなど長物を立てかけてスッキリ積載。後ろを見やすいし、途中の道の駅でバックドアをあけてもなだれ落ちることはありません。
今回は3列シートすべて出した状態で積載してみましたが、例えば3列目を左右に跳ね上げた時にたたまれたシートで上部が狭くなることもあります。その場合は、LLとLはベルトが2本なので、MとSの高さを変えて片側を低くして固定するなんてアレンジだってOKです。
軽自動車でソロ&デュオキャンプするならこんな感じ。
2列目シートが大きく後傾しているのでLLの高さにそろえて。軽い長物は「マージコンテナ」の上に置いてもいいですね。
使い勝手のいいサイズ展開と縦連結が魅力の、ありそうでなかった「マージコンテナ」シリーズ。道具の積み込みにまつわる悩みを一気に解決してくれますよ。
>> 田中文金属
<取材・文/大森弘恵 写真/逢坂聡 撮影協力/田中文金属、ビーズ>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/577914/
- Source:&GP
- Author:&GP
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