切断した庭木の粉砕にガーデンシュレッダーを導入!枝切り鋏でチマチマと細かくする作業が一気になくなりました

DIYで家族や友人と建築した我が家も、完成して早8年。おかげさまで楽しく快適に生活できております。

ただしセルフビルドに合わせて購入した土地は広く、その管理はなかなか大変なもの。特にこの冬は、大きく成長した庭木の剪定で大忙しでした。そのためにセーバーソーを導入(顛末はこちらからどうぞ)。

さて庭木の枝打ち作業はこれで終わりではありません。本当に面倒なのは、実は枝を切ってからなのです。

■枝打ちのあとの処理が大変 そこで「破砕機」を購入

切断した枝には、小さな小枝が無数に生えています。固く弓なりにしなる細枝は簡単には折ったりできず、地面にこんもりとした小山を作ってしまい、扱いづらくて困るのです。

そのままでは春から始まる畑作業や、夏の草刈りで非常に邪魔に。そこで小型の枝切り鋏でチマチマと細かくしてきます。

いつまで経っても小さくならない枝の山と、豆だらけになった手のひらの痛みで嫌になり、またしてもホームセンターへ駆け込みました。

そして購入したのは、その名もガーデンシュレッダー。その名の通り庭仕事で使える「破砕機」です。各メーカーから多様な大きさとパワーの商品が出ていますが、今回セレクトしたのはインターファームプロダクツの「静音型ガーデンシュレッダーLSG-2115」です。

インターファームプロダクツは草刈り機やチェンソーなど農業機械を主に扱う専門商社で、自社ブランドの開発も行い、主にホームセンターを中心にいろいろな機材を販売している会社。

ガーデンシュレッダー選びで重要なのは、その破砕するパワーとスピードなのですが、家庭で使用する場合は作動音の小ささも大切な要素となります。実際、シュレッダーが太い枝を砕く音は想像以上に大きく、近隣の住宅への迷惑となるのです。

そういった点で商品を選ぶと、まずパワフルな「エンジン式」、そして非常に細かいウッドチップが作れる「カッター式」のガーデンシュレッダーは、どちらも騒音が大きいため選択肢から外れます。一般のお庭で枝の山を小さくするなら、粉砕された枝は少し大きくなりますが、騒音の小さな「ギア式」を選ぶと良いでしょう。

より作動音を小さくするには粉砕するパワーとスピードを低くすれば良いのですが、それでは作業効率が悪くなります。その点を考慮し、私がセレクトしたのが「静音型ガーデンシュレッダーLSG-2115」になります。

 

■ドライバーとスパナで簡単組み立て 使い方もシンプル

大きな箱に入った商品を持ち帰り、さっそく組み立ててみました。日本のメーカーが企画開発した機械なので、説明書も問題なく読めます。組み立てはプラスドライバーとスパナ2本で簡単でした。専用の白いボックスを差し込み、ロックを締めないと作動しない安全設計なのも好感が持てます。

使い方は簡単でメインスイッチをONにし投入口に枝を差し込むだけです。さっそく枝を入れてみると、ギアに巻き込まれた手応えのあとは、みるみると機械の中に吸い込まれていきます。これは快感かも。

とくに考えもなしに、手近にあった枝の山からどんどん入れていけば、方方に伸びる小枝をものともせずに粉砕してくれます。ある程度、下のボックスがいっぱいになったところで開けてみました。すると思っていたほどには「粉砕」されていません。これは伐採したばかりの枝ばかりだったため、水分が多くて砕けずに潰れた形になったからでしょう。

ためしに薪ストーブの焚き付け用に昨年から置いてあったカラカラに乾いた枝を入れると、粉々に砕けてくれました。もしウッドチップとして庭に撒くような使い方をしたい人は、少し乾燥させる必要がありそうです。

しかし枝をコンパクトにしてゴミとして出したい家庭や、我が家のように堆肥ボックスに入れて堆肥化したい人は、伐採後すぐの粉砕で十分だと感じました。

 

■太い枝も破砕できるのか検証

さて、あっという間に小さくなった小枝の山ですが、せっかく購入したマシーンの最大粉砕性能も気になりますよね。投入口には、このシュレッダーの粉砕能力は最大が直径25mmから35mmとなってます。ただ直径3cmオーバーの枝は、なかなかの太さ。本当にそんなに太い枝を砕けるのでしょうか?

それではまず直径3cmの枝から投入してみましょう。樹種は桜で切った直後の瑞々しい枝です。

投入開始直後、ギアに噛み込まれて「そのまま粉砕か!?」と思ったのですが、グワグワッという大きな音とともに機械は止まってしまいました。何度か挑戦したのですが、やはり難しいようです。切り口は潰れた形になっているので、やはり生技なのも良くなかったのかもしれません。

そこで次に直径2.2cmの枝に変更してみました。樹種は同じく桜です。すると今度は力強く吸い込まれ、すこしスピードは遅いものの、しっかりと粉砕されました。

今回のテストでは伐採したての生木だったことが大きく影響していると思われます。もっと乾燥していれば、3cm前後の枝も問題なく砕けるでしょう。

 

<写真・文/阪口 克>

阪口克|旅と自然の中の暮らしをテーマに国内外を取材するフリーカメラマン。秩父郡長瀞町の自宅は6年かけて家族でセルフビルド。著書に『家をセルフでビルドしたい』(文藝春秋)、『ビジュアル版焚き火のすべて』(草思社)、『ファイアーサイドクラフト』(山と渓谷社)ほか多数

<取材・文/阪口克>

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