Apple Watchからの心拍数の異常通知がきっかけで、病院で見落とされていた肺血栓が発見され、命拾いしたケースが報告されています。発見が遅れれば死に至った可能性もあります。命拾いした男性は、Apple Watchからの通知は真剣に受け止めるよう、呼びかけています。記事では、心拍数通知の設定方法もご紹介します。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Watchの高心拍数通知を受け取った男性が病院を受診。
2. 最初の検査では原因不明だったが、再び高心拍数通知を受けて肺血栓を発見。
3. 命拾いした男性は「Apple Watchの通知は真剣に受け止めて」と呼びかけ。
最初は気に留めなかった、Apple Watchからの高心拍数通知
米フロリダ州のルーク・ハイマン氏はある日、Apple Watchからの高心拍数の通知を受け取りました。心拍数は160前後を示していました。
その時ハイマン氏は、Apple Watchの故障か、誤検出だろう、と気にも留めなかったそうです。
2日後に、気分が悪くなり、足がゼリーのように力が入らなくなったハイマン氏は、再び同じ通知を受け取り、検査を受けた方が良さそうだ、と考えました。
医師「放置していたら最悪の結果に至ったかも」
医師は心臓発作の可能性は否定したものの原因を特定することはできず、ハイマン氏は家に返されました。
帰宅後に、安静時心拍数が160を超えたため、ハイマン氏は再び病院を訪れます。緊急救命室(ER)で造影剤を使ったCTスキャンを受けた結果、両方の肺に複数の血栓が発見されました。
ハイマン氏を診察した心臓専門医は、発見が遅れれば気絶や失神、あるいは最悪の結果に至った可能性もあり、ハイマン氏はApple Watchに命を救われたと言える、彼がApple Watchを持っていて良かった、と述べています。
「Apple Watchから通知が来たら、真剣に受け取って」
数カ月後に心拍数が正常に戻ったたハイマン氏は、「Apple Watchなどのスマートデバイスから通知を受け取ったら、真剣に受け取った方がいい」とアドバイスしています。
ハイマン氏は、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)に自分の体験を伝えたところ、わずか数時間後にクックCEOからお礼のメールを受け取ったそうです。
心拍数通知はiPhoneから設定可能
Apple Watchは、安静時の心拍数が高い、あるいは低い状態が10分間続いていることを検出するとユーザーに通知します。
通知を設定する心拍数は、iPhoneの「Watch」アプリで「心臓」の設定から変更できます。同じ画面から、心肺機能レベル通知(watchOS7.2で対応)や、不規則な心拍リズム(日本では心電図機能と同時にwatchOS7.3で対応)の通知も設定可能です。
高い心拍数の通知は100拍/分〜150拍/分の6段階とオフ、低い心拍数は40拍/分、45拍/分、50拍/分の3段階とオフからそれぞれ設定可能です。
Apple Watchユーザーの方は、この機会にご自分の設定を見直してみても良いでしょう。
Apple Watchで助かった日本人男性はAppleの広告に
Apple Watchの通知がきっかけで一命を取り留めた、という事例は数多く報告されています。
ヘルスケアデータを共有していたことで、父親の心拍数異常を知った息子が一緒に病院に行き、心臓病が発見されたケースもあります。
Appleは先日、Apple Watchの通知によって重大な不整脈が見つかり、手術を受けたおかげで健康を取り戻して仲間たちと誕生日を祝う日本人男性を取り上げた広告を公開しています。
Photo:Apple, WFLA
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-574624/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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