【趣味な大人のベストバイギア】
写真撮影を本格的な趣味として楽しみたいなら、フルサイズのミラーレスカメラが最適。画質や性能に満足するだけでなく、レンズを揃えながら長く愛用していく喜びもある。凝った動画撮影にもお勧めだ。
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スマホで気軽に撮るだけでなく、本格的な撮影を趣味にしたい――。そんな思いがあるならミラーレス一眼が打ってつけだが、趣味として長く使っていくことを考えると、多少高価に思えてもワンランク上のモデルを選んでおきたい。中でもフルサイズ機は「ステップアップした時の感動が大きい」と写真家の大浦さんは語る。
「エントリーモデルはAPS–Cサイズセンサーを採用する機種が多いのですが、やはりフルサイズセンサーは画質に違いが出ます。人物などを撮った時の立体感に差がありますし、ダイナミックレンジも広い。実際に撮影して写真を見ればその違いを実感できるでしょう」
最近はフルサイズ機でも小型サイズが増えているので、普段持ち歩いたり旅先に持っていったりするにも重荷にはならない。レンズも高性能なものが多く、新しいレンズとの組み合わせを探る楽しみも広がる。
「まずは画質や機能、スタイルなどカメラ本体の好みで選ぶことになるでしょうが、自分が使いたいレンズが揃っているメーカーを選ぶことも重要。最近はメーカーによるレンズのレンタルもありますし、レンズのサブスクもあります。こうしたサービスなども利用して、好みのレンズを探る手もあるでしょう」
より高性能なハイエンド機もあるが、激しく動く被写体を撮るような場合を除けば、20万円台のモデルで画質も操作性も十分満足できる。動画機能が充実した機種も多いので、幅広い用途に活躍してくれるだろう。
写真家/大浦タケシさん
多くのレビュー記事などを執筆しているカメラマン。フィルムカメラから最新のデジタルカメラ、ドローンまで、興味の対象は幅広い。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員
▲動画撮影機能が充実した機種も増加。4Kはもちろん、6Kオーバーサンプリング機能を備えていればより解像感と色再現性も高められる
▲フルサイズらしいボケ味を生かして、ポートレートなどで立体感のある写真が撮れる。人物など被写体認識するAF機能を備えたものも多い
■小型軽量ボデイにフルサイズの魅力を凝縮
キヤノン
「EOS R8」(実勢価格:26万円前後 ※ボディ)
フルサイズ機としては手頃な価格帯で、画質から機能まで総合力に優れています。レンズのラインナップが豊富なところも魅力です(大浦さん)
有効約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載した小型モデル。電子シャッター時に最高約40コマ/秒の連写が可能なほか、被写体検出機能は人物、動物、乗り物と充実し、安定した追従性能も特徴。動画は6Kオーバーサンプリングによる4K/60PやフルHD/180Pなどの撮影に対応する。
▲約2420万画素のフルサイズCMOSセンサーは、独自のシャープネス処理により解像感に優れ、高感度性能も高い
▲レンズごとの光学特性による収差や解析現象などを補正する機能を搭載。立体感や細部の精彩感を適切に高められる
▲AFフレームの大小に関わらず画面全域で被写体を検知する機能も備える。人や動物など動き回る被写体を撮る際に役立つ
▲ダイヤルやボタン類は右手で操作しやすい位置に集約。よく使う設定等を各ボタンに割り当てる機能も備えている
<ステップアップに最適な注目フルサイズ機>
■クラシックデザインに最新機能を搭載
ニコン
「Zf」(実勢価格:29万円前後 ※ボディ)
オールドスタイルのデザインが特徴的なモデルですが、スペックや機能のバランスもよく人気があります(大浦さん)
フィルムカメラ「FM2」のデザインを受け継ぎつつ、有効2450万画素のフルサイズセンサーや先進機能を搭載。9種類の被写体検出機能や5軸の手ぶれ補正機能などが、幅広い撮影シーンで役立つ。動画撮影は4K/60Pなどに対応。
▲シャッターボタンや各種ダイヤルには質感の高い真鍮素材を使用。クラシックなデザインと快適な操作感を両立している
■動画機能も優れた人気モデルの第二世代
ソニー
「α7CII」(実勢価格:29万円前後 ※ボディ)
軽量コンパクトで独自機能が充実。特にAIを活用した被写体認識機能が優れていて、人や動物などを高精度に認識します(大浦さん)
有効約3300万画素のフルサイズセンサーを搭載しつつ、小型軽量サイズを実現。AIを使ったリアルタイム認識AFを備え被写体を高精度に捉え続ける。画作りにこだわれる10種の仕上げモードも搭載。動画は4K/60Pなどで撮影できる。
▲最大7.0段分の効果がある光学式5軸ボディ内手ぶれ補正を搭載。静止画だけでなく動画撮影時にも安定した映像を撮れる
■ハイエンドの機能を小型ボディに凝縮
パナソニック
「LUMIXS5II」(実勢価格:24万円前後 ※ボディ)
やや大きめですが、動画機能が充実。Lマウントなのでライカやシグマのレンズが充実しているところもメリットです(大浦さん)
新開発の像面位相差AF対応2420万画素センサーを搭載し、静止画と動画の両方で柔軟かつ高精度なピント合わせが可能。最大30コマ/秒のRAW連写などスピード性能も優れる。動画はCinema4K/60Pや6K/30Pなどに対応。
▲約368万ドットの高精細OLEDファインダーや8方向ジョイスティックを搭載。被写体をしっかり捉えながら素早く撮影できる
※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号26-27ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/TAYA 写真/湯浅立志(Y2)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/583265/
- Source:&GP
- Author:&GP
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