Apple、Xcodeにコード生成AI機能を導入か。開発効率が劇的に向上する可能性も

Appleが、コード生成AI(人工知能)機能を含むXcodeのアップデート版を開発中であるとBloombergが報じています。このAI機能は、自然言語のリクエストに基づいてコードを生成したり、あるプログラミング言語から別の言語に変換できるMicrosoftの「GitHub Copilot」と似たものになるということです。
 
Xcodeのコード生成AI機能は、コードブロック(複数の構文や命令などを一括りにまとめたもの)を予想して完成させることができるため、アプリ開発のためのプログラミングのプロセスを簡素化させることができます。

Apple、コード生成AI機能を含むXcodeのアップデート版を開発中

Appleはこの機能を社内でテストしており、「早ければ今年中にも」サードパーティーのソフトウェア開発者にリリースする予定です。同社はまた、アプリのテスト用にAIが生成したコードもテストしており、一部の社内エンジニアにこれらの機能を試すよう働きかけているということです。
 
AppleはXcodeだけでなく、SiriやアプリにもいくつかのAI機能を追加する予定で、Apple Musicでプレイリストを生成したり、Keynoteでスライドショーを作成するAI機能が追加される可能性があります。同社はまた、検索機能のSpotlightの改善にも取り組んでおり、検索はアプリの特定の機能を包含する可能性があり、大規模言語モデル(LLM)で構築された機能では、複雑な質問に対する回答も提供されるかもしれません。
 
Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長を務めるクレイグ・フェデリギ氏は、iOS18、iPadOS18、macOS 15向けに、可能な限り多くの新しいAI機能を開発するよう従業員に要請したとBloombergは伝えています。
 
Appleは「多くの新しいAI機能」を導入する予定で、iOS18はiPhone史上最大のソフトウェアアップデートになる可能性があります。AI機能の一部はmacOSにも搭載されますが、Appleは「AI開発に段階的なアプローチを取る」計画で、一部の機能は「数年間」搭載されないということです。

開発効率が劇的に向上する可能性も

筆者の仕事はコーディングが主なのでプログラミング経験は少ししかありませんが、ほぼ初心者が1つの命令文を書くのにも相当な時間を要しました。GitHub Copilotの場合でいうと、開発したい内容をコメント文で入力すればコードを自動生成してくれるため、このようなAI機能が普及すれば、筆者のような初心者がプログラミングに挫折することも少なくなるのではないでしょうか。
 
また、GitHub Copilotを使用した開発者からは「劇的に作業効率が上がった」との声も挙がっています。Xcodeにも同様の機能が追加されれば、アプリ開発者の開発効率は劇的に向上し、負担も軽減されるでしょう。
 
なお、AppleはOpenAIの「ChatGPT」に対抗するAIツール「Apple GPT」の開発も進めていると報じられていますが、早ければiOS18で登場するのではないかと予想されています。一方で、実装時期は2025年以降になるという噂もあり、Apple GPTのローンチ時期についてはまだ明確になっていません。
 
 
Photo:Apple


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