スケジュール管理だけじゃない!趣味として楽しむ手帳の世界【趣味な大人のベストバイギア】

【趣味な大人のベストバイギア】

手帳の新しい楽しみ方として、「スケッチジャーナル」が注目されている。そこで今回、この手法を広めた第一人者、ハヤテノコウジさんに話を聞いてきた。スケッチジャーナルとはどういうものなのか、その魅力や始め方を紹介する。

 

■今、盛り上がる手帳術「スケッチジャーナル」とは?

長年のモレスキンユーザーであるハヤテノさんが、10年以上前から実践している「スケッチジャーナル」。当時は「大人の絵日記」と呼んでいたが、海外のモレスキンアーティストと交流する中で、彼らが使っていた「スケッチジャーナル」という言葉を日本でいち早く提唱。この手法が手帳好きの間で広まり、新しい手帳の楽しみ方として盛り上がりを見せている。

とはいえ、絵を描くことが苦手な人もいる。この手法はハードルが高いのでは?

「本来は誰に見せるわけでもないので、全く気にする必要はありません。カラーでキレイに描く必要はなく、写真やステッカーを貼るだけでもいいんです。とにかく埋めることが大事」

こう話すハヤテノさんに、何を描けばいいのか聞くと?

「自分の好きなものを描けばいいんです。子供やペット、推し活のこと、その日の出来事など何でも。ただしネガティブなことは避け、楽しかったことだけを記録します。一番手っ取り早いのはご飯。毎日食べますし、料理は作り手のクリエイティビティの塊。僕はレストランに行ったらお皿や盛り付けを見て、色の使い方などを勉強しています」

おにぎり一個の日は描くことがないので、街で見かけた人や散歩している犬、上司の似顔絵などを加えるという。

「まず思い出せるものを描いていく。そこにメモを添えるだけで完成です。慣れてきたら、自分が本の編集者になった気持ちで自由にアレンジして楽しんでください。そうやって埋めた一冊を見返すと、自分の好きなことが浮き彫りになり、自分基準が明確になるため、ポジティブに人生と向き合えると思います」

スケッチジャーナルを始めると、自己肯定感も爆上がり!?

イラストレーター/ハヤテノコウジさん
IT企業に勤める傍ら、イラスト制作などクリエイターとしても活動中。独自のスケッチジャーナル手法を伝えるワークショップ等も行う。主な著書『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』

 

■第一人者ハヤテノさんが伝授!スケッチジャーナルの楽しみ方

▲「まずは一冊埋めることを目標に!」(ハヤテノさん)

自由度の高さもスケッチジャーナルの魅力。写真を貼るのもアリなので、絵を描くことが苦手でも楽しめる。ここで紹介する記録方法を参考にして、まずは気楽に始めてみてほしい。

▼マンスリーページを活用

手帳のカレンダーページを活用した「マンスリージャーナル」から始めるのがおすすめ。1日1マスなので無理なく描けて、ページが埋まる充実感を味わえる。

▼イラスト+メモで記録

スケッチジャーナルらしい記録方法で、絵を描くことが好きな人·得意な人におすすめ。その日に食べた物や行った場所などを、感想やメモと一緒にまとめる。

▼写真とイラストを併用

ハヤテノさんは串揚げについて、料理は写真で、中の具材はイラストで記録。割り箸袋を貼ってアレンジしているのもポイント。これなら店名も忘れない。

▼写真+テキストで構成

イラストの代わりに写真を貼るのもアリ。あとは出来事や感じたことを文章にして残すだけで、絵日記ならぬ写真日記が完成する。エッセイ気分で読み返せる。

▼イラストをメインに

イラストを1ページに大きく描き、それについて一言添える。これだけで十分に記録できる。対象物のビュアルに感動した時に使いたいテクニックだ。

▼別紙のスケッチを貼る

メモ帳やノートに描いたスケッチを切り取って、あとで手帳に貼るのもいいだろう。常に手帳を持ち歩く必要はないので、とにかく何かに記録を残しておく。

▼写真を貼って記録

写真だけのページがあってもいい。絵が苦手な人や、イラストでは表現しきれないものを記録する場合などは、写真を貼るだけでもOK。自由に楽しみたい。

▼ふせんのメモを貼る

ふせんを貼るだけでもサマになるから面白い。これなら仕事中でも記録でき、電話しながら書いたメモや落書きも思い出として残せる。見返すのが楽しみだ

▼チケットは貼るだけで旅の思い出を残せる!

旅行や映画、テーマパークのチケットを捨てずに持っている人も多いだろう。それらを手帳に貼っておけば素敵なジャーナルになる

 

■ハヤテノさんの愛用手帳

「モレスキン」

書き心地が良く、ハードカバーでスケッチジャーナルに最適とのこと。旅行記をまとめたノートには国旗ステッカーを貼っている。

「エディット」

マークスのEDiTシリーズは、自由度の高いレイアウトの手帳やノートが揃う。紙は薄いのに裏抜けしにくく、スケッチジャーナルと相性抜群。

「トラベラーズノート」

目的に合ったリフィルを自由に挟んで使えるトラベラーズノートもおすすめ。グルメや旅行などテーマ別にリフィルを使い分けたい。

※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号58-59ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【趣味な大人のベストバイギア】

<取材・文/津田昌宏 写真/宮前一喜>

 

【関連記事】

◆ビジネスノート「ニーモシネ」が発売20周年!時代に合わせた新作や記念限定アイテムが登場!
◆開いた本のカタチに沿う「文鎮」。こりゃたしかに便利だわ
◆ペラペラで磁石付き!キングジムの電子メモパッド「Boogie Board papery」はふせん感覚で使えるぞ


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA