折りたたみiPadの販売価格抑制!?BOEがディスプレイ出荷数でSamsung上回る

中国BOEが、折りたたみスマートフォン用ディスプレイの出荷枚数において、長らくこの市場でトップシェアを維持してきたSamsung Displayを上回ったことが明らかになりました。

Appleへの卸価格提示額が他社よりも安いBOEの実績が増えることで、折りたたみiPad用ディスプレイを受注する可能性も高まります。実現すれば、折りたたみiPadの販売価格抑制につながると期待されます。

Galaxy Zシリーズの販売台数低迷が影響

BOEの折りたたみスマートフォン用ディスプレイの出荷枚数がSamsung Displayを上回った最も大きな要因は、Galaxy Z Fold5とGalaxy Z Flip5の販売台数が思ったほど伸びていないからです。

対して、折りたたみAndroidスマートフォンで出荷台数を増やしているのは中国ベンダーで、こうしたベンダーはBOEの折りたたみディスプレイを選択しています。

そのため、BOEの折りたたみディスプレイの品質がSamsung Displayを上回ったことが評価されたことで出荷枚数が増えたという訳ではありません。ただし、BOEの業界内での存在意義が高まるのは間違いないでしょう。

Appleからの折りたたみディスプレイ受注に光明

折りたたみiPad用ディスプレイの受注を巡って、Samsung DisplayとLG Displayが評価用サンプルを送ったとの噂があります。

現時点では、特に折り目ができることについてAppleの要求品質を満たせなかったため、いずれも採用決定には至らず開発及び改良が継続している模様です。

この間隙を縫って、BOEが受注に向けて名乗りを上げることも考えられます。BOEは、iPhone17およびiPhone17 Plus用ProMotionディスプレイの受注も目指しているとみられています。

高い製造技術と品質が求められる、リフレッシュレート120Hzと常時表示を実現するProMotionディスプレイを受注できれば、その先の動きとして折りたたみiPad用ディスプレイの受注も視野に入ってくるでしょう。

それよりも先に、BOEはiPhone SE(第4世代)向け有機EL(OLED)ディスプレイを独占供給する可能性があります。

Photo:Apple Hub/Facebook


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