海外勢で唯一孤軍奮闘するも、中国でのiPhoneの販売台数減少〜市場縮小の影響

中国のスマートフォン市場の縮小に、歯止めがかかりません。2024年2月の中国ののスマートフォン市場における総出荷台数が、1月に続いて減少しました。

Apple、つまりiPhoneは中国メーカー以外のブランドで一定以上のシェアを唯一確保していますが、市場縮小の影響を免れませんでした。

中国のスマートフォン市場時代が大幅に縮小

Bloombergの記事では、2024年2月期の中国のスマートフォン市場において、iPhoneの出荷台数が前年同月比で33%減少したと報告されていますが、総出荷台数が減少しており、市場自体が縮小しています。

前月の2024年1月期での中国におけるスマートフォンの出荷台数は約550万台で、前年同月比39%減でした。

それを鑑みれば、iPhoneはまだ健闘していると言えるでしょう。

中国市場回復の見通し立たず、株価も低迷

ただし、右肩上がりで増えてきた中国でのiPhoneの出荷台数が減少に転じたことは株式市場でマイナス要因と捉えられており、株価が下落しているのはご承知の通りです。

また、iPhoneの販売台数が減少したことでGalaxyの販売台数が増えるなど他の(中国外の)海外メーカーが躍進したわけでもありません

中国におけるGalaxyや他の海外ブランドの市場シェアは、取り上げられることがないほど低い水準のようです。

そもそも頻繁な買い替えが必要なのか?市場成熟も影響では

中国での景気後退の影響により、iPhoneに限らず中国のユーザーはそもそもスマートフォンを頻繁に買い替える必要があるのか、疑問を感じ始めたのかもしれません。

また、Huaweiの競争力が増した影響もありますが、それ以上の市場縮小が進む状況では、新機種Huaweiからシェアを奪還するだけでは販売台数が大きく増えることはないでしょう。

中国市場も、ある意味、成熟したスマートフォン市場と捉えて今後急成長することはもうないと想定したほうが良いのかもしれません。

Photo:Apple Cycle(@theapplecycle)/X


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA