日本でもすっかり普及が進んだお掃除ロボット。しかし、お掃除ロボットでは歯が立たないのにホコリがたまりやすいのが階段だ。仕方がないので階段や上の階だけは人間が掃除するという家庭も多いだろう。
昨年、「階段をのぼれる」という売り文句でクラウドファンディングサイトKickstarterのウェイトリスト登録を開始し、話題になったお掃除ロボットがある。現在同サイトでプロジェクトを実施中のAscenderである。
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Image Credits:Kickstarter
名前は“Ascender”だけど安心してください、降りられます
Ascenderは世界初とされる階段の昇降機能を備えたロボット掃除機・モップクリーナーだ。画期的な構造と最先端のAIアルゴリズムに大容量のバッテリー、オールインワンドックを備え、階段や上階を含め家中を自動で掃除してくれるという。
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Image Credits:Kickstarter
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Image Credits:Kickstarter
しかし今回のプロジェクトでは「階段を降りられる」ことを明言。「階段を降りられますか?」という質問に対して「もちろん! 階段をのぼり降りして複数フロアの掃除ができます。階段を降りる際は、のぼる時と逆の動作をするだけです」と答えている(ちなみにascendの対義語はdescend)。
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当然ながら階段の昇降だけでなく「階段の掃除」もしてくれる。Image Credits:Kickstarter
階段昇降だけではない、多彩な機能を搭載
幅42センチ×28.5センチの本体は高さ10センチとスリムでソファーの下のような狭い場所も掃除できるほか、横方向へ移動できる電動全方向車輪が付いていて隅々まで自在に移動。回転するブラシシステム内蔵の底面ブラシは、本体の横移動中に90度回転。コーヒー豆やペットフードのような大きめのゴミを効果的に吸い込んでいく。
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底面ブラシは本体の横移動中に90度回転する。Image Credits:Kickstarter
1万2000mAhのバッテリー搭載により、1回の充電で最大500平方メートルの広さを移動・清掃可能だ(同データはMIGO Roboticsのラボでのものであり、使用状況により変動がある)。
また、AscenderはHDカメラ、高精度LiDAR、6つのToFセンサーでスマートな掃除を実現。5 TFLOPSのAI演算エンジンと高度なAIアルゴリズムの相乗効果により、環境認識や経路計画、障害物回避を行えるので、いつまでも同じ場所を掃除したり、障害物にぶつかったりということがない。
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Image Credits:Kickstarter
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Image Credits:Kickstarter
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Image Credits:Kickstarter
2022年創業の米スタートアップMIGO Roboticsが新規参入、開発
このロボット掃除機を開発したのは、カリフォルニア州ニューアークのスタートアップMIGO Robotics。同社のビジョンは、日常生活に革命をもたらすインテリジェントロボットの開発だ。大規模言語モデル(LLM)と具現化されたAIに背中を押される形で、ヴィジョンの実現にグッと近づいたとしている。
2022年設立とまだ起業から間もない同社はロボット掃除機の世界では新参。それでも、同社チームの情熱と気迫が、究極のロボットを創造するための原動力になっているという。従来のロボット掃除機とは一線を画すAscenderは、同社独自のDNAを体現する製品だ。コンピュータを活用した、家庭での情報処理および管理システムである“ホームオートメーション”の可能性を再定義するとしている。
ロボット工学の専門家からなる同社のチームは、ベンチャーキャピタルとロボット掃除機のメーカーから支援を受け、Ascenderを世に出すために多くの困難を乗り越えてきた。業界のトップメーカーに支えられていることで、確かなサプライチェーンから卓越した製品品質、強力なブランド力が保証されている。
Ascenderという画期的なロボット掃除機は、ただ掃除をするだけではなく、「テクノロジーによって生活を向上させよう」という彼らの意欲の証とか。そんなAscenderは信頼性と品質、卓越性と革新性にコミットした製品だ。
引用元:Kickstarter
(文・根岸志乃)
- Original:https://techable.jp/archives/230188
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:根岸志乃
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