Wobot Intelligence(以下、Wobot)は、SOP(Standard Operating Procedures:標準業務手順書)における異常を発見するサービスを開発するインド発スタートアップだ。
AIが搭載された同サービスは、既存のCCTV監視カメラやそのほかのカメラに接続することで、安全基準やコロナ対策の観点で「それぞれのSOP通りに作業ができているかどうか」を監視するツールとなっている。
新しい機器を必要としない効果的かつ手頃な価格のサービスであり、ホスピタリティ、小売、食品サービス、そのほか主要産業分野の幅広い需要を満たせることが特徴だ。
導入事例としては、クラウドキッチン事業を手掛けるKitopiやRebel Foods、フィットネス事業を手掛けるcult.fit、衣料品チェーンのApparel Group、不動産会社のMax Estatesなどがあげられる。
AI搭載ビデオ分析プラットフォームで監視を自動化
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Image Credit:Wobot.ai
同社は、既存のCCTV監視カメラに接続して、リアルタイムかつ実用的な洞察を生成するAI搭載ビデオ分析プラットフォーム「Wobot.ai」を提供している。
同プラットフォームはQSR、クラウドキッチン、レストラン、接客業、小売業、製造業など、さまざまな業界向けに構築されたAIチェックリストを搭載。接続したカメラを通じて、従業員があらゆるSOP、業界標準、または政府の指令を遵守しているかを監視する。
なお記録した洞察はダッシュボードを通じて関係者に配信される。タスク違反が発生した場合は即座にアラートで通知され、タイムリーに異常を把握できる。
コンプライアンス遵守を称賛することも意味する
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Image Credit:Wobot.ai
Wobotの共同創設者兼CEOであるAdit Chhabra氏はYourStoryの報道で「Wobotのビジョンは常に、カメラが第3の目として機能し、業務中の従業員に継続的なフィードバックを提供する、透明性の高いでシームレスな職場を構築することでした。これは、必ずしも(従業員の)違反を指摘することだけを意味するわけではなく、適切なSOPに従い、コンプライアンスの遵守を称賛することも意味します」と述べている。
フード産業や製造業、小売業を中心に導入
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Image Credit:Wobot.ai
例えば、インドをはじめグローバルにクラウドキッチンチェーンを展開するRebel Foodsでは、手袋やマスク、制服の着用、正しい手洗いなど衛生基準に関する内容がSOPに定められており、これらを遵守することが必要とされている。
Rebel FoodsはWobotのサービスを使用することで、手順を遵守しない異常があれば、常時検知・通知されるという仕組みを構築した。
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Image Credit:Wobot.ai
参考・引用元:Wobot.ai
(文・たに おさむ)
- Original:https://techable.jp/archives/231593
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe
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