プライベートでスマートフォンを2台以上利用しているユーザーは10.4%で、1台目のメインスマホで3大キャリアを利用しているユーザーは、2台目のサブスマホでも同じキャリアを利用している割合が約半数と高い傾向がある、との調査結果をICT総研が「スマートフォン2台持ち利用実態調査」として公表しました。
スマホ2台以上ユーザーは10.4%
ICT総研が結果を公表した「スマートフォン2台持ち利用実態調査」は、20代以上の男女を対象に、2024年4月9日〜16日の期間、Webアンケートで実施され、4,564件の回答を得ています。
個人契約の携帯電話・スマートフォン(法人契約やタブレットは除く)を日常的に利用している台数は、「1台」が84.7%で、「2台以上」が10.4%でした。なお、1台のスマホに複数のSIMを利用している場合は1台としてカウントしています。
携帯電話端末の97%はスマートフォンで、iPhoneの所有率がAndroidスマホよりもやや多かった、とICT総研は説明しています。
ドコモはメインでもサブでも最多、サブスマホで楽天とMVNOが躍進
個人契約でスマートフォンを2台持っているユーザーが契約している通信事業者(キャリア)を、1台目(メイン)と2台目(サブ)でまとめたのが以下のグラフです。
メインで利用している通信事業者は、NTTドコモが47.2%で最も多く、ソフトバンク20.2%、au15.8%、MVNO9.4%、楽天モバイル7.4%の順でした。
サブで利用している事業者は、NTTドコモが40.7%、auが16.8%、MVNOが14.6%、楽天モバイルが14.1%、ソフトバンクが13.8%の順でした。NTTドコモの割合が高いのはメインと同じですが、楽天モバイルとMVNOの割合がメインより高いのが目立ちます。
メインスマホとサブスマホ、同じキャリア利用者が約半数
メインのスマートフォンで契約している通信事業者ごとに、サブの契約先を比較すると、NTTドコモ、au、ソフトバンクのいずれも、メインとサブで同じ事業者と契約している割合が50%前後で最も高くなっています。
いっぽう、メインで契約しているのが楽天モバイル・MVNOのユーザーは、サブの契約先が分散する傾向がみられます。
この傾向についてICT総研は、法人では大規模通信障害などに備えて通信キャリアを分散させる動きがある一方で、個人契約の場合は通信キャリアを同一にすることで、割引が適用される、請求をまとめられる、ポイント経済圏での利便性などのメリットが優っているためだろう、と分析しています。
2台持ちはすでにデュアルSIMに移行か?
今回の調査では、1台のスマホで複数のSIMを利用している場合はスマホ1台としてカウントされていますが、実際には1台のスマホで複数のSIMを使い、プライベート用と仕事用などで使い分けているユーザーも増えているのではないかと推測されます。
iPhoneの場合、2018年発売のiPhone XS、iPhone XR以降のモデルなら物理的なSIMカードとeSIMを組み合わせたデュアルSIMに対応しており、複数の電話番号を1台のiPhoneで使い分けができます。
筆者も以前はiPhoneを2台持ち歩いていましたが、デュアルSIMで1台にまとめてからは、荷物が軽くなり、電話着信時の対応も楽になりました。
なお、Appleのお膝元であるアメリカでは、iPhone14シリーズ以降のiPhoneは物理的なSIMカードを廃止してeSIMのみに対応しています。本体の耐久性向上にも役立つため、この流れはいずれ日本などにも拡大することが予想されます。
Source: ICT総研
- Original:https://iphone-mania.jp/news-579170/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
Amazonベストセラー
Now loading...