タープをひとりで立てる方法と覚えておきたいコツ

日差しと雨からキャンパーを守ってくれるタープ。シェルターよりも風を通すし視界良好! これからの季節に欠かせないアイテムです。

でも、キャンプ場でよく見る光景なのが、ひとりで一生懸命タープを立てる姿。ソロキャンプはもちろんですが、ファミリーキャンプでも片方が子どもの面倒を見て、もう片方が設営をする、なんてことはよくありがち。1発でパシッと決められればいいけど、ひとりで立てるのはなかなか大変…。途中でいやになっちゃうこともしばしば。

でもちょっと待って。タープはコツを押さえればひとりでも立てられるんです。

【POINT1】 張り綱をポールの両側に伸ばしてペグダウン

▲ポールと各張り綱は40〜45度に

幕の稜線と一直線になるようにメインポールを地面に置き、その両側にポールとの角度が40〜45度になるように張り綱を並べます。

2本の張り綱の先端を結ぶ線が、ポールの下端から3分の1くらいの場所を通るようイメージし伸ばします。ポールの下端を通すイメージでもいいんですが、それだとちょっと張り綱が長くて林間サイトなどでは邪魔になる場合も。このあたりは状況にあわせて調整してください。

ついでにペグも一緒に置いておくとウロウロしなくていいので楽ちんです。

また、ロープは自在金具をゆるめて置くと立ち上げがスムーズになります。ダルダルなくらいゆるめでOK。そうしたら、ポールを起こす前に先にペグダウンです。張り綱の反対側にペグの頭を向けて、約45度に倒して打ち込むと抜けにくく、風に強くなります。ちなみにポールを取り付けるためのペグは、30cm以上のちょっと長めのものが安心です。

反対側のメインポールも同様にロープを伸ばして、ペグダウンしたら準備完了です。

【POINT2】 片方ずつポールを持ち上げてテンションをかける

張り綱の自在金具を調整しながらポールを持ち上げます。ポールと2本の張り綱だけでもこの通り、しっかりバランスを取れるんですよ。もし自立しないようなら、生地を引っ張りながら反対側へ。こうすることでせっかく立ったポールを倒すこともありません。

もう片方のポールも立ち上げます。このとき稜線がピシッと直線になるタープと、緩やかな弧を描くようなタープがあるので、その辺りは説明書で確認してください。

【POINT3】 幕の中心から伸びるイメージで張り綱をセット

シワやたるみがないピチピチの状態が風にも雨にも強いタープの証。そのためにもぜひ守ってほしいのが、張り綱の向きです。

タープのグロメットに張り綱を通したら、幕の中心とグロメット、張り綱が一直線となるようまっすぐ伸ばした状態でペグダウン。もし、変なシワができていたら角度がずれているので張り綱を引っ張りながら適切な位置を探ってください。

レクタングラー、ヘキサ、ウイングなどいろいろな形のタープがありますが、どれも同じ要領ですよ!

▲自在金具は張り綱と直角にするとスルスル動き、同じ向きにすれば止まる

できるだけピシッとなるよう張り綱を引っ張りますが、全ての張り綱が同じテンションでないとシワやたるみができちゃいます。“横じわは張りが弱い”、“縦じわは引きすぎ”な証拠。全体のバランスを見て調整しましょう。

*  *  *

ひとりでだってこのとおり、タープを張れちゃいます。慣れれば10分もかかりません。もちろん風があると苦労しますが、風が強い日はタープをたてないのが鉄則だからこれでヨシ。

この連休後半は全国的に天気がよく、キャンプ場や公園で気持ちよく過ごせそう。タープ日和なのでぜひ試してください。

<取材・文/大森弘恵 写真/逢坂聡 撮影協力/コールマン>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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