Appleの返品ポリシーを悪用した犯罪が米国で報告〜16,000台が窃盗被害に

米カリフォルニア州で、Appleの返品ポリシーを悪用し、動作しない偽物のデバイスを返品することで本物をせしめる犯罪が多数横行していたことが明らかになりました。盗まれたデバイスの数は全部で16,000台にのぼるとのことです。

被害額は19億円以上!

現地時間5月30日付けで逮捕されたのは、ロサンゼルス地域に住む中国国籍のヤン・ソン氏、ジュンウェイ・ジャン氏、ゼンセン・フー氏、ユシャン・リン氏、シュイ・シン氏です。5人は、加重ID窃盗、偽造品売買の共謀、電信詐欺および郵便詐欺の共謀の容疑で裁判にかけられることがわかっています。

ターゲットとなった南カルフォルニアに10店舗以上のApple Storeで、動作しない本物そっくりの偽造品を返品することで、おおよそ1,230万ドル(約19億3,300万円)相当のApple製品を盗んだとされています。密かに交換された本物のデバイスは海外に発送されていたとのことです。

偽造品には識別番号までも記載

偽物のApple製品をストアに持ち込んだところで、すぐに暴かれそうな気もしますが、偽造品にはデバイスの個体識別番号までもしっかりと記載されていたとのことで、従業員には見分ける手立てがなかった可能性があります。

「なぜデバイスの中身を開けてチェックしなかったのか」とのコメントもありますが、一般従業員は修理まで担当していないため、中を開けないのは当然と言えます。

米大手スーパーでも同様の事件が報告

今年3月、米大手スーパーWalmartで偽物のAirPodsが販売されているとの報告がありました。

考えられるのは、第三者が返品時に偽物を本物と入れ替え、それがまた店舗で販売されてしまった可能性です。また、運送会社の従業員が偽物と入れ替える可能性も指摘されており、どの時点で偽物とすり替わったのか、はっきりとわからないのが現状のようです。

Source: AppleInsider

Photo: Apple


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