Appleのリサイクルロボットがかなり高速化していることが判明

米ブログサイトTechCrunchの取材により、Appleのリサイクルロボット「Daisy」が以前と比べて相当速くなっていることが明らかになりました。わずか4秒で1台のiPhoneを分解できるそうです。

前バージョンのロボットは1台を12分で分解

Appleの先代リサイクルロボット「Liam」は当初、iPhoneを分解するのに12分という時間を要していましたが、「Daisy」の最新版はなんと4秒で解体可能になっていることがわかりました。また、「Liam」はiPhone6しか分解できませんでしたが、「Daisy」は29種類のモデルに対応しているとのことです。

Appleで環境・サプライチェーンイノベーション担当副社長を務めるのサラ・チャンドラー氏によれば、「Daisy」によって1トンの材料を回収することができ、2,000トン分の採掘を回避することができるそうです。

それでも分解能力は足りていない?

スピードが向上した「Daisy」でも年間120万台の分解が限界であり、推定1億5,000万台の廃棄台数には達していません。

Appleは「Daisy」の特許を無料でライセンス供与すると申し出ていますが、協賛企業はまだ現れていないのが現状です。

Appleの新たなリサイクル過程とは?

Appleのリサイクルロボットはこれまで、丁寧な工程を経てネジを外し、各部品を取り外していましたが、現在のバージョンでは、ある程度乱暴なやり方で素早くプロセスを済ませるようになっています。

まず、滑り台に落とされたiPhoneのうち1台をベルトコンベアーに乗せ、機械学習でモデルを特定します。次に、ディスプレイを剥がし、摂氏マイナス80度で接着剤を外し、バッテリーを叩き出します。その後、人間が部品の選別を行うようになっています。

Appleは自社発行のクレジットカードApple Cardまでもリサイクルを行っており、これまでよりもいっそう環境路線を強化しているように見えます。今年のアースデイでは、デバイスのリサイクルは無料できることを改めて強調しており、ユーザーに下取りを促しています。

Source: TechCrunch via AppleInsider


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