Appleは先月、iOS18でiPhoneとiPadに搭載される多数の新しいアクセシビリティ機能を発表しました。そして今回、同社は視線でiPhoneやiPadを操作する「アイトラッキング」機能の実装や、Vision Proのアップグレードなどに加え、CarPlayにも新しいアクセシビリティ機能を追加する予定であることが明らかとなりました。
iOS18では、音声コントロール、カラーフィルタ、サウンド認識などのアクセシビリティ機能がCarPlayに搭載されるということです。
CarPlayに搭載される予定のアクセシビリティ機能
音声コントロール機能が使えるようになると、ユーザーは声だけでCarPlayおよびアプリの操作ができるようになります。サウンド認識は、車のクラクションやサイレン音などを認識してデバイスに通知してくれる機能です。この機能を有効にすると、聴覚に障がいのあるドライバーや同乗者が音に気づかなくても、通知があることで周囲で起きていることに気づきやすくなります。
そして、カラーフィルターや太字や大きなテキストなど視覚的なアクセシビリティ機能も追加される予定です。色覚に障がいがある場合も、テキストの大きさを変えたり、カラーフィルターを使ってカラーや明るさを調整することで、CarPlay画面上にあるものを見やすくすることが可能になります。
CarPlayとは?
CarPlayとは、対応している車種とiPhoneを接続することで、iPhoneで車のロック解除やエンジン始動ができるほか、車載ディスプレイ上でナビアプリやメッセージ通知などが利用可能になる機能です。トヨタや日産、マツダ、三菱など様々な車種が対応しています。
また、Appleは世界開発者会議(WWDC22)において「次世代CarPlay」を発表しました。次世代CarPlayでは、ラジオの操作、温度調整などの車載機能がCarPlayから操作可能になります。今のところ、Porsche(ポルシェ)とAston Martin(アストンマーチン)が次世代CarPlay対応車種を2024年に発売するとしています。
iOS18でCarPlayのアクセシビリティ機能が改善されることで、主に視覚や聴覚に障がいを持つユーザーのユーザビリティが向上することでしょう。ただ、iOS18は大規模なアップデートになる見込みであるだけに、それに比べるとCarPlayのアップデートは小規模のように感じてしまいます。
Bloombergのマーク・ガーマン氏は、ライバルサービスとの競争の中でApple CarPlayは厳しい状況に置かれているとも報じているため、今後、次世代CarPlay対応車種も増えてくるとは思いますが、市場シェア拡大のためにも、さらなる進化が求められるでしょう。
- Original:https://iphone-mania.jp/news-581474/
- Source:iPhone Mania
- Author:m7000
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