2025年まで使用できない可能性が高い4つのApple Intelligence機能

6月上旬に催されたAppleの今年の世界開発者会議(WWDC24)の基調講演で華々しく発表された人工知能機能「Apple Intelligence」ですが、iOS18の最初のベータではまだ機能は使用できず、本格的な展開は2025年になってからの可能性が高い機能も中にはあることが明らかになりました。

Apple Intelligenceの展開に慎重なApple

AppleはApple Intelligenceの展開に関してこれまでになく慎重な姿勢を取っているようで、機能をいっきに押し出すというよりも、一つ一つ確実に完成させていくことを念頭に置いているようです。

Appleの動向に詳しいBloombergのマーク・ガーマン記者が伝えたところによれば、従業員を特定の機能に集中させ、仕上げてリリースした後にまた次のものに移っていく段取りだそうです。

また、言語も最初はアメリカ英語のみの展開となり、日本語を含む他言語での機能展開にはもう少し時間がかかる見通しとなっています。

2025年以降にリリース予定のApple Intelligence機能とは?

ガーマン氏によれば、2025年になってからリリースされる可能性が高いApple Intelligence機能は次の4つとのことです。

Siriのコンテキスト検索機能

あるユーザーが母親のフライトの着陸時刻について質問すると、Siriが過去のチャットメッセージやEメールでのやり取りからその時間を割り出すなど、コンテキストに基づいてデバイス上から情報を探し出す機能です。

セマンティック検索

ユーザーが入力するテキストを単なる文字列としてではなく、検索者の意図を汲み取る技術です。

Siriのより詳細なコマンド

Siriにより精度の高く、難しいタスクを行ってもらうことが可能になります。

Siriのデバイス上の状況把握

Siriが現在デバイス上で行われていることを把握し、質問に答えたりアクションを起こすことができる機能です。例えば、友人とあるバスケットボール選手について会話しているとき、Siriに「彼は昨日何点取った?」と訊くと答えてくれるといった具合です。

AppleにとってAI機能は非常に重要

ppleは長年開発を続けてきた自動運転システム「Apple Car」を中止してまでApple Intelligenceに集中する路線へと軌道修正しており、同社にとってAI機能が非常に重要であることが伺えます。

Appleが十分な時間をかけて機能をリリースするのも、その重要性の裏返しと言えそうです。

Source: Bloomberg

Photo: Apple


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