「Apple Payで後払い」が終了、新機能へと引き継ぎ

昨年10月にリリースされたばかりのApple Payの後払い機能が、早くも終了となったことが判明しました。Appleの声明によれば、後払い機能は新機能へと統合されるとのことで、後払いの概念自体がなくなるわけではないようです。

「Apple Payで後払い」とは?

Apple Payで後払い(Apple Pay Later)は、購入金額を均等な4回払いで、6週間にわたり支払うことが可能で、利息や手数料も発生しないというものです。

後払いでの購入金額は最高1,000ドルまでで、Apple Payに対応するオンラインショッピングや、App Storeでのアプリ内課金で利用可能となっていました。

カードの分割払いローンに統合

米メディア9to5Macが入手したAppleの声明によれば、Apple Payの後払い機能は今年後半にリリース予定のクレジットカードやデビットカードを通じて提供される分割払いローンに統合されるとのことです。

Apple Payの新たな分割払いに対応する金融機関は、次の通りとなっています。

  • AND(オーストラリア)
  • CaixaBank(スペイン)
  • HSBC、Monzo(英国)
  • Citi、Synchrony、Fiserv(米国)

Apple Payの後払い機能はApple自身が保証していましたが、新機能では各金融機関に委ねられるようです。

Appleは金融事業から手を引いた?

2022年の時点では、Appleは支払処理、融資のリスク評価、詐欺解析、信用チェックなど、幅広い金融サービスを社内で行えるよう、システムの開発および構築を手掛ける計画だと報じられていました。今回のApple Payの後払い機能の終了は、Appleが金融フォーカス路線ではなくなったことを示唆しているのかもしれません。

Appleにとって現在最も重要性が高いのは人工知能(AI)機能「Apple Intelligence」だと考えられます。同社は一気にではなく徐々に機能をリリースしていくと伝えられたばかりです。

Source: 9to5Mac

Photo: Apple


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