ニューヨーク市、学校でのスマホ使用禁止を導入へ

米国全体で携帯電話が子どもたちの学習意欲をそぎ、精神的な健康を損なうという懸念が高まっており、ニューヨーク市が7月中旬に学校での携帯電話の使用を禁止することが明らかになりました。ニューヨーク市教育長官のデビッド・バンクス氏が今週半ばに禁止について発表しました。

携帯電話使用禁止令は100万人の生徒に影響

「学校が終わったあと家族と連絡を取らなければならないため、携帯電話を学校に持ち込むこと自体は禁止しないが、学校にいる最中は使用できないようにするシステムを構築するつもりだ」とバンクス氏は述べています。

ニューヨーク市の学校での携帯電話の禁止は、ロサンゼルス市に続いて米国で2例目となります。ロサンゼルス市は来年1月に禁止措置を導入予定ですが、ニューヨーク市のほうが先駆けて新規制を敷くことになります。

学校での携帯電話の使用禁止令は100万人の公立学校の生徒に影響することになるとのことです。

多くの教員が携帯電話が授業を阻害していると回答

高校教師の約70%、中学校教師の3分の1が、生徒が携帯電話のせいで注意散漫になっているのが教室内での大きな問題であると回答しています。

学校での携帯電話の使用禁止はこれまで学校ごとに個別に行われていましたが、ニューヨーク市が公式に導入することで学校にとっては負担が軽くなるのではないでしょうか。

クックCEOはデバイスを長時間使用して欲しいわけではないと明言

米国で十代の若者が多く使用する携帯電話はiPhoneですが、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は2018年のスマホ中毒防止機能「スクリーンタイム」の導入時に、「デバイスの使用頻度を重要視したことは一度もない」と、ユーザーに多くの時間をデバイスに費やして欲しいとは思っていないと述べています。

クックCEO自身も「iPhoneを過度に使用しすぎている」と認めており、ハードウェアおよびソフトウェア機能のさらなる充実とスマホ中毒との難しい関係の中に置かれているようです。

Source: Bloomberg


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