モトローラ・モビリティ・ジャパンが、Androidスマートフォンの新モデル「motorola edge 50 pro」を発表しました。7月12日発売で、モトローラ公式オンラインショップ「MOTO STORE」での価格は7万9800円。MVNOではIIJmioが独占発売し、通常価格は6万9800円。ですが、MNPで他社から乗り換える場合は、期間限定(9月2日まで)で4万9800円と、さらに安く購入できます。
■ソフトバンク版は実質12円で使える!?
大手キャリアではソフトバンクのみが取り扱います。機種名は「motorola edge 50s pro」で、通常モデルのRAMは12GBですが、ソフトバンク版は8GBと、若干少なくなっています。しかし、RAM以外のハードウェアの仕様は共通。また、通常モデルのカラバリは2色ですが、ソフトバンク版は「バニラクリーム」という限定カラーを含めた3色から選べます。
▲通常モデルのカラバリはブラックビューティー(左)、リュクスラベンダー(中央)の2色で、ソフトバンク版はバニラクリーム(右)も選べる
そして、通常モデルとの最大の違いは価格。一括購入の価格は8万5584円ですが、「新トクするサポート(バリュー)」という購入サポートを利用すると、1円×12回+2377円×36回の分割払いで購入可能。1年使って、13カ月目に端末を返却した場合、13回目以降の支払いが不要で、実質12円で済みます。
いきなり大胆な割引施策が行われる端末ですが、決して、安くしないと売れない端末というわけではありません。逆に、本来の価格で購入しても割安と思えるほど充実した機能を備えています。「&GP」では発売に先がけて、実機をお借りして使ってみることができました。リアルな使用感を交えて、motorola edge 50 proの特徴を紹介します。
■片手で操作しやすいスリムなボディ
motorola edge 50 pro(以下、edge 50 pro)は、約6.7インチの有機ELディスプレイを搭載。左右端にカーブを施した曲面ディスプレイを採用し、横幅は約72.4mmに抑えられています。「最近のスマホは大きくて、片手では扱いづらい」と感じている人には非常に魅力的な選択肢になるでしょう。
▲本体サイズは約161.23×72.4×8.19mm、重さは約186g。片手で操作しやすいサイズ感
▲カーブディスプレイを採用し、左右はほぼベゼルレス
背面はヴィーガンレザーでマットな質感。手が滑らず、指紋もつきにくいので、裸のままで使うことも可能。スマホケースが同梱されていますが、左右の側面は覆わない仕様なので、装着してもスリムな横幅を維持できます。
▲背面パネルは手に馴染む、しっとりとした手触り
▲デザインや操作感を損なわないスマホケースを同梱
■125Wの急速充電をすごさを実感!
最大の特徴は125Wの急速充電に対応していること。同梱の充電器を使うと、残量1%から約19分で満充電できるとのこと。ちなみに、7月3日に開催された発表会で披露されたデモンストレーションでは約16分で100%に達していました。環境によっては19分以内でも充電できるようです。
筆者は残量0%からの充電を試してみました。すると、わずか10分で59%に達して、15分で82%、21分で100%になりました。
▲おもしろいほどスピーディに充電できた。ときどき電池残量を確認しながら充電したので、完全に放置していたら、もう少し早く充電が完了していたかもしれない
バッテリー容量は4500mAhで、電池持ちも良好。かなりヘヴィーに使わない限りは、1日で電池残量がピンチになることはなさそうです。おそらく残量が20%以下になってから充電するという人が多いでしょうが、10分も充電すれば、1日使うに十分な電池をチャージできるわけです。
■トリプルカメラの写りは明るくナチュラルな色味
アウトカメラはメイン(約5000万画素/F値1.4)+超広角(約1300万画素/F値2.2)+望遠(約1000万画素/F値2.0/光学3倍)の3眼。メインと望遠は光学式手ブレ補正に対応。超広角はマクロ撮影に対応しています。
▲カメラ部はゆるやかに隆起している
実際に撮影してみると、明るくナチュラルな色調で写りました。メインの広角カメラはデフォルトでは4つの画素を1つの画素として使うピクセルビニングによって感度を高めて撮影できる仕組み。2倍ズームも光学ズーム相当の画質で撮影できます。デジタルズームは最大30倍。そこまで上げると、さすがに画質は粗くなりますが、10倍程度までなら、かなりきれいに写ります。
▲超広角(0.5×)は120°の画角で撮影可能。色はやや濃いめに写った
▲広角(1×)はナチュラルで、すっきりとした色で写った
▲2倍(2×)は光学2倍ズーム相当の画質が得られる
▲望遠(3×)の画質も良好
▲デジタルズームは最大30倍
ポートレートモードは4つの画角から選んで撮影でき、背景ボケのコントロールも可能。夜景モードも用意されていますが、それに切り替えなくても、暗い場所であることを認識すると、ほどよい明るさで写りました。
▲ポートレートモードはペットの撮影にも重宝
▲夜景もきれいに写る
▲室内で料理を撮った作例
インカメラに5000万画素センサーを採用していることも利点。明るく自撮りができ、手動での美顔補正も可能。動画撮影はアウトカメラ、インカメラどちらも4Kでの撮影に対応しています。
■AIを用いた独自機能も導入
発表会ではAIへの取り組みについても言及されました。モトローラは、Capture(撮影)、Create(創造)、Assist(支援)の3つを柱に研究・開発を進めているとのこと。edge 50 proには「AI壁紙」という機能を搭載。自分が着ている服や、お気に入りのデザインなどを撮影すると、オリジナルの壁紙が生成されるという機能。実際に使ってみると簡単で、壁紙として使いやすい模様が作られるので、背極的に活用できそうです。
▲画像が分析されて、複数の壁紙デザインが提案される「AI壁紙」。その日のファッションに合わせたオリジナル壁紙を作成することも可能
カメラの白飛びや手ブレを抑える機能、AFが動く被写体を追尾する機能、動画撮影時に人の声を明瞭に録音する機能などにもAIが用いられているとのこと。
■操作感はハイエンドに近い
モトローラは日本では主に「razr」「edge」「moto g」の3シリーズを展開しています。「razr」がハイエンドのフラッグシップで、近年は折りたたみモデルをリリース。「edge」はミッドレンジ上位で、デザインにもこだわったプレミアムモデル。そして「moto g」は価格重視のスタンダードモデルで、最も売れているようです。
今回発表されたedge 50 proは「pro」と付いていることからもわかるように、ハイエンドに近いスペックを備えています。プロセッサーにはSnapdragon 7 Gen 3(最大2.63GHz)を採用。これはミッドレンジ向けでは最上位と言ってもいい性能を有するチップです。実際、サクサク、スルスルと快適に操作でき、ストレスを感じることは皆無でした。ディスプレイは最大144Hzのリフレッシュレートに対応しているので、ゲームや動画を存分に楽しみたい人も満足できるでしょう。おサイフケータイ、防水・防塵にも対応しています。
▲リフレッシュレートは最大144Hz。より快適に使うための独自機能も充実
■価格を重視する人は「moto g64 5G」も要チェック!
ちなみに、モトローラは6月28日に「moto g」シリーズの最新モデル「moto g64 5G」を発売しました。約6.5インチのディスプレイを搭載し、必要十分な機能を備えたモデルで、価格は3万4800円(MOTO STORE)。7月4日からワイモバイル版の「moto g64y 5G」(2万1996円)も発売されます。コスパを最重視する人は、これらもチェックすることをおすすめします。
▲moto g64 5Gは日常使いに十分な機能を備えたスタンダードモデル
>> モトローラ
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
【関連記事】
◆4万円台キープなのに急速充電対応&AI機能追加!「OPPO Reno11 A」はさらに高コスパに
◆安すぎっ! 6万円台から買えるハイエンドスマホ「POCO F6 Pro」の実力は?
◆4Kディスプレイをやめた「Xperia 1 VI」は使い勝手が大幅向上。最注目はテレマクロ機能
- Original:https://www.goodspress.jp/news/612662/
- Source:&GP
- Author:&GP
Amazonベストセラー
Now loading...