キャプテンスタッグの90年代ロッジ型テントが現代風にアップデート!めちゃ快適ですよ

【アウトドア銘品図鑑】

ロッジ型テントってなんだか上級者向きのイメージがあります。けれど、ドームテントのようにサイトの外にフレームを伸ばすことがないので、よそ様のクルマやテントがすぐそばに迫っている混雑したキャンプ場でも設営しやすいし、ワンポールテントのように内側に潜り込む必要もなし。

ちょっぴり重いけれど、キャンプ初心者であっても無理なくたてられるんです。おまけに居住性良好だしクラシカルな見た目もステキです。

キャプテンスタッグの新作「ビバレースクリーンツールームロッジ540UV」(7万9800円)は、30年前に販売されていたロッジ型テント「ビバレー」をベースにしたちょっと懐かしいルックスですが、構造を見直し、快適機能を採用した意欲作。ビッグな居住空間の割に重量は控えめです。

 

■10畳もの居住空間を手早く作れる

「ビバレースクリーンツールームロッジ540UV」はリビングと寝室あわせて約10畳もの広さをもつ2ルームタイプのロッジ型テント。

かなりの大型といえますが、直線的なフレームをしならせることがないので最小限のスペースで楽に設営できるんです。

ベルトを地面に固定してから、ベルトのピンにフレームを差し込む方式。ベルトは中央がグレー、周囲はブラック。フレームも中央に伸びるモノはグレーになっています。

古いロッジ型テントはフレームの組み合わせ方に迷うものがままあるのですが、「ビバレースクリーンツールームロッジ540UV」はグレーとブラックの色分けが徹底されているので迷わず設営できるようになっています。

▲結露を抑え、日差しによる室内気温上昇を抑えるライナーシート付き

ロッジ型テントは“切妻”が多いのですが、「ビバレースクリーンツールームロッジ540UV」は棟がちょっと短い“寄棟”。さらに軒をなくすことで雨や風に強く、軽くなっています。

収納サイズは幕が78×29×29cm・11kg、ポールは72×18×18cm・14kg。奥行きを考えればかなり軽くなっています。

ライナーシートには切れ目があるので、ここからインナーテントを取り付けます。

▲インナーは300×260×H195cm、約4.8畳

フレームは前後・左右対称なのでどちら側に付けてもOK。

▲フライは320×540×H205cm。サイドパネルは片側のみの跳ね上げも可能

最後にフライを被せて完成。奥行き540cmで区画サイトを効率よく利用できます。

90年代の「ビバレー」は手前のパネルを跳ね上げる仕様でしたが、「ビバレースクリーンツールームロッジ540UV」は片サイドと後部パネルが跳ね上げ可。各パネルのメッシュは巻き上げて開放することだってできます。

メッシュごと跳ね上げて居住スペースを拡大するもよし、リビングや寝室に風をたっぷり取り込みつつ虫の侵入を防ぐもよし。

サブポールは3本付属していてそのうちの1本が長くなっています。これ、サイドパネルを連結させたままで跳ね上げる場合、中央を長くすることで雨を排出しやすくなるんです。この気遣いがいい!

 

■熱を溜め込まないから夏キャンプにいいかも

フライとインナーの前後に大型メッシュを搭載するほか、フライの片側がほぼ全面大型メッシュにできます。

ライナーシートと相まって夏キャンプではかなりいい心地よく過ごせるというわけ。

▲リビングは320×270×H205cm、約5畳

リビングはとにかく広い。インナーを装着しても4〜5人分のファニチャーをセットできるし、インナーを取り外してグループのリビングとしても利用できます。

それに四方に大型メッシュがあるので熱気がたまりにくい!

ちなみにフライの跳ね上げは片側(写真では右側)のみですが、インナーは前後どちらにも付け替えできます。

区画サイトで駐車スペースが決まっている時はテントの向きを変えて設営するなど、場所によって色々なアレンジを楽しみましょう。

ちなみに壁面側には大型のメッシュ窓と大型の下部ベンチレーターを搭載。雨の日でも効率よく新鮮な空気を取り入れられます。もちろん天井にもベンチレーターがありますよ。

▲最大6人で就寝OK。インナーにもランタン吊り下げ用フックあり

寝室だって広い! 天井が高い! ハイコットだって余裕で設置できるし、立って着替えられます。3方向に備えているメッシュは、冬は全閉できるのもポイントです。

インナーをフライのベンチレーターがある側に付けた場合、インナーの窓はフライの窓とリンク。リビング側にはメッシュ窓がなくなりますが、肌寒い季節に効きます。

季節柄、夏キャンプでの使い勝手をチェックしてみましたが、フライはスカートが全周についているし、リビングではコロナ社製の石油ストーブを使用OK。秋冬キャンプだって心地よく過ごせる工夫が満載。

季節を問わず、家族と出かけたくなるテントに仕上げています。

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<取材・文/大森弘恵 撮影協力/キャプテンスタッグ>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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