新型iPhoneやApple Watchの興奮冷めやらぬなか、Appleが新たに取得したユーザープライバシーを保護する技術の特許から、湾曲ディスプレイ型のStudio Displayが今後登場するのではないかとの期待が高まっています。
左右から覗き込んでも何も見えない?
2022年3月にリリースされたStudio Displayは、27インチThunderbolt Display(2016)以来、久々に登場したApple謹製の27インチ型5Kモニターです。
AppleがカーブしたStudio Displayの開発を新たに推し進めているとの観測は、米国特許商標庁(USPTO)が新たに公開した特許から浮上しました。特許ではディスプレイそのものではなく、複数の角度から画面が見える状況で、どのようにユーザーのプライバシーを保護するかがテーマとなっています。
具体的にAppleは、湾曲したディスプレイに偏光フィルムのような層を追加し、光が特定の方向にしか射出されないようにする仕組みについて述べています。この技術を用いたディスプレイでは、正面に座っているユーザーは従来通りに本来の画質や輝度で使用できるものの、左右から覗き込もうとする第三者は、何も見えないか、画面がぼやけてしまいます。
単なる思いつきではない理由
特許を取得した技術が、必ずしも製品に組み込まれるとは限りません。
しかしAppleは特許内で、ディスプレイに偏光フィルム層を貼り付けるだけでなく、ユーザー側の制御で通常モードとプライバシーモードを切り替えられる技術や、テキストメッセージを受信するとプライバシーモードに自動で切り替わる技術についても言及しており、かなり具体的なシーンを想定した開発が進められていることが分かります。
他にもカーブディスプレイだけでなく、従来の平面ディスプレイにプライバシーフィルターを搭載する可能性についても触れており、何にしてもAppleが思いつきで特許を取得したわけではないのは確かでしょう。
Studio Displayのアップデートだけでなく、32インチ6Kモニターとして2019年に登場したPro Display XDRについての適用についても期待がかかります。
Source:USPTO
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-586316/
- Source:iPhone Mania
- Author:kihachi
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