今、最も勢いのあるシューズブランドOn(オン)の人気の理由を最新シューズと共に紐解いてみた

【2024年 スニーカー最前線 #9】

街中でカッコいいスニーカーを見かけると、つい目を奪われることってありませんか? 中でも、今急速に注目を集めているのが「On(オン)」です。スイス生まれのこのブランドは、もはやプロのアスリートだけでなく、オシャレな人々の日常にも浸透しており、スーツにOnのスニーカーを合わせるスタイルも見かけるほど、幅広い層に支持されています。

その人気の秘密は、履いた瞬間に思わず声が出るほどの感動的な履き心地にあります。見た目のスタイリッシュさと革新的な快適さが共存しているだけでなく、絶妙な柔らかさと軽量な設計が、一度履いたらやめられなくなる中毒性を持っています。

そんなOnのスニーカーは、ただ歩くための靴ではなく、ライフスタイル全体をアップグレードしてくれる存在。こうした人気はトレンドにとどまらず、実力で評価されているのもポイントです。今、最も注目されているスニーカーをぜひチェックしてみましょう!

スタイリスト/宇田川雄一さん
ファッション&モノ情報誌で活躍するスタイリスト。ビジネスからアウトドア、インテリアまで守備範囲が広い。ウェアを始めバッグや靴、雑貨に至るまで最新トレンドを把握

【アイテム1】まず試すならこの一足!一度履いたらやみつきになる“モンスター級”のクッション性

「Cloudmonster(クラウドモンスター)」(2万680円)

▲カラーは写真のAll Blackのほか、Olive | Black、Glacier | White、Navy | Inkの4色をラインナップ。重さ:275g

“モンスター”という名前は、多くのブランドで最高クラスのモデルに使われることがよくあります。では、「Cloudmonster」の何が“モンスター”なのか? それは、厚底に設計されたモンスター級のクッションにあります。雲の上を歩くようなふわっとしたクッション性と、弾むような異次元の履き心地が癖になる一足です。

ちなみに、厚底ソールは足長効果もあるため、重たくなりがちな冬ファッションにもおすすめ! また、この「初代モンスター」をはじめとするモンスターファミリーもぜひチェックしてみてください。

5kmの気軽なランから、20kmのハーフマラソンやフルマラソンまで幅広く対応。履くだけで走ることが楽しくなるシューズです。

ポイントは、最強のクッション性がもたらす超ド級のリバウンドとエネルギーリターン。大胆なロッカー形状によって足が自然と前へ出るので、おもしろいほど軽快に走れます。Onの中でも絶大な人気を誇る厚底モデルを、ぜひ体感してみてください!

【アイテム2】待望の防水仕様!リピーター続出の人気アイコンモデルがパワーアップ!

「Cloud 5 Waterproof(クラウド 5 ウォータープルーフ)」(2万680円)

▲カラーは写真のAll Blackのほか、Olive | Black、Glacier | White、Navy | Inkの4色をラインナップ。重さ:275g

ブランドのアイコンモデルであり、スタイリッシュなデザインと快適な履き心地で人気の「Cloud 5」が、防水仕様になって登場!

すっきりとしたシルエットで、スマートさと実用性を兼ね備えたデザインは、スーツスタイルにもマッチするモデルとして人気です。特に便利なのが、Onの代名詞ともいえる“スピードシューレース”。フィット感が高く、忙しい朝でもスムーズに脱ぎ履きができます。

「Cloud 5 Waterproof」は、防水メンブレンアッパーにより、雨の日でも足元をドライにキープします。

ボコボコとした特徴的なデザインのソールには、超軽量フォームを使用したOnの特許技術「CloudTec」を採用。ソフトな着地とパワフルな蹴り出しで、他にはない快適さを体験できます。

また、リサイクル素材の使用も増え、環境への配慮もバッチリ。夜間の視認性を高める反射材付きで、安全性も兼ね備えた一足です。

【アイテム3】“ロエベ”との話題のコラボがついにインライン化!手に入れやすくなった新モデル

「Cloudtilt(クラウドティルト)」(1万9580円)

▲カラーは写真のMidnight | Ivoryのほか、Eclipse | Black、Black | Ivory、Sand | Creamの4色をラインナップ。重さ:303g

LOEWE(ロエベ)とOnが共同デザインしたことで話題の「Cloudtilt」が、ついにインラインモデルとして登場しました。ほかのモデルと比べ、ソールの穴の形状がそれぞれ異なるのは、人間工学に基づき、コンピューター解析によって力のかかり方を計算し設計された最新技術「CloudTec Phase」によるものです。

このユニークな形状は、機能を追求して生まれた機能美そのもの。また、カーボンプレートを使用していないため、過度な反発力がなく、歩行に最適なクッション性と履き心地を実現しています。

「スピードシューレース」に加え、アッパーとシュータンが一体化したソックス構造により、着脱がさらにスムーズになっています。歩行時の足全体への負担を緻密に分析し、街歩きに最適なデザインに仕上げられているため、まさに「歩くために設計された」普段使いにぴったりのシューズです。

また、ドット絵のようなグラデーションが施された近未来的なデザインも魅力。最先端テクノロジーによる快適な履き心地を、ぜひ体感してみてください。

【アイテム4】極上の履き心地と清潔感を兼ね備えた、大人の万能シューズ

「THE ROGER Centre Court」(2万2880円)

▲カラーは写真のWhite | Greenのほか、White | Gumの2色をラインナップ。重さ:307.4g

元プロテニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー氏との共同開発で誕生した“THE ROGER(ロジャー)”シリーズ。その中でも、元々はシリアルナンバー入りの限定モデルだった「THE ROGER Centre Court」は、その人気と「多くの人に履いてもらいたい」という想いから、今では定番モデルとなっています。

クラシックで流行に左右されない王道のデザインに、Onならではの快適さとスタイルが融合。日常に洗練さをプラスしてくれる一足です。

一見すると、On独自のソール「CloudTec」が使われていないように見えますが、実はソール内部に隠されています。これにより、On特有の軽量で快適な履き心地と、コートスニーカーの上品な履き心地を両立しています。

アッパーには質感のある人工皮革が採用され、クラシックなステッチが上品さを演出。さらに、ヒールには「THE ROGER」の金ロゴがアクセントとなっています。

【アイテム5】足元を印象付けるボリューミーなシルエットはカジュアルな着こなしとも好相性

「THE ROGER Clubhouse Pro」(1万9580円)

▲カラーは写真White | Limaのほか、White | Ice、Black | Whiteの3色をラインナップ。重さ:397.6g

コートでもタウンユースでも活躍する多目的テニスシューズとして設計された「THE ROGER Clubhouse Pro」。先述の「THE ROGER Centre Court」に比べ、ストリート感のあるスタイルと、ボリューミーなシルエットが特徴。それゆえ、テーパードパンツやカーゴパンツといったボリュームのあるパンツと相性抜群です。

また、Onらしい洗練された上品さも備えているため、ストリートスタイルも大人の雰囲気に格上げしてくれます。Helionスーパーフォーム製のミッドソールとCloudTecにより、一日中快適な履き心地を実現しています。

テニス、パドルテニス、ピックルボールなど、ラケットスポーツ全般に幅広く使える「THE ROGER Clubhouse Pro」。ヒール部分から中足部にかけて搭載された「Speedboard」が安定感と瞬発力をサポートします。アッパーの補強と大きめのTPUトゥガードで耐久性を高め、足をしっかりとホールド。

アウトソールに施されたヘリンボーンパターンが、幅広いコートで優れたグリップ力を発揮し、滑りを防ぎます。こうした本格仕様のスペックが、Onの人気を支えています。

*  *  *

▲On「クラウド5」(1万7380円)

「ランニング界のアップル」と称されるだけあり、最先端のテクノロジーを駆使したスタイリッシュなデザインで注目を集めています。流行のテック素材を取り入れたビジネススタイルとも相性がよく、外回りが多いビジネスパーソンにとって、スマートな見た目と快適な履き心地を両立させた、現代人にぴったりのブランドです。

Onのスニーカーが気になっていたけれど、まだ体験していないという人こそ、自分のライフスタイルに合った一足を見つけ、足元から新たな体験をしてみてはいかがでしょうか?

>> On

>> 2024年 スニーカー最前線

<取材・文/宇田川 雄一 メイン写真/田中利幸>

 

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