MacBook Air(OLED)発売時期延期の理由か〜第8世代OLED市場を不安視

LG Displayが、タブレットやラップトップなどスマートフォンよりも大きなサイズの有機EL(OLED)ディスプレイ製造においてコスト面で有利と期待される第8世代OLEDディスプレイ関し、市場成長率を不安視していることが明らかになりました。

第8世代OLEDディスプレイを搭載すると噂されている、MacBook Air(OLED)発売時期延期の理由の1つかもしれません。

第8世代OLEDディスプレイに対する慎重な姿勢示す

韓国メディアThe Elecが、LG Displayが2024年第4四半期(10月〜12月)の決算発表会実施後に行った2025年1月22日の会見(カンファレンスコール)において、第8世代OLEDディスプレイへの投資よりも財務体質強化に注力する方針を明確にしたと伝えています。

LG Displayは第8世代OLEDディスプレイに対する需要について、確実性が低いと考えているようです。

Samsung Displayと中国BOEが第8世代OLEDディスプレイで先行

第8世代OLEDディスプレイの製造ライン構築では、Samsung Displayと中国BOEが先行、LG Displayは明確な姿勢を示していませんでした。

MacBook Air向けOLEDディスプレイ供給とみられていたが

MacBookシリーズのディスプレイも今後、OLEDディスプレイに移行すると噂されており、最初に発売されるMacBook Pro向けOLEDディスプレイSamsung Displayの供給が有力視されています。

それに対しMacBook Air向けOLEDディスプレイはLG Displayが供給する可能性が高いと噂されていたため、同社が第8世代OLEDディスプレイ製造ライン構築に向けて動いていないことが、OLEDディスプレイ搭載MacBook Airの発売時期延期の理由の1つかもしれません。

iPhone17シリーズ向けLTPOディスプレイ出荷数増見込み

LG Displayの収益に貢献しているのはiPhone向けの低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)ディスプレイで、iPhone16 Proシリーズに搭載されておりiPhone17シリーズでは全モデルに搭載される見通しです。

The Elecは、LTPOディスプレイの供給数だけならSamsung Displayよりも多いと説明しているため、LG Displayとしては将来性がはっきりしない第8世代OLEDディスプレイに無理に投資する必要はないと判断している可能性がありそうです。

Source:The Elec

Photo:Apple Hub/Facebook


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