【キャッシュレス決済の現在地】
コード決済サービスを中心としたスマホ決済アプリを使う際、モチベーションとなるのが、「財布や現金がなくても支払いができる」という利便性と、ポイント還元やクーポンなどでお得に使えるというふたつのメリット。ただし、お得なキャンペーン等について、複数のサービスを比べてみるのはなかなか億劫です。
そこで本稿では、前回(「d払い」「au PAY」もかなり使える。主要スマホ決済が使える場所を改めて整理)に引き続き、スマホ決済アプリとして「PayPay」「楽天ペイ」「d払い」「au PAY」「メルペイ」「ファミペイ」の6つをピックアップ。それぞれのサービスにおける主要なキャンペーンや、お得な使い方について、おさらいしてみます。
■「PayPay」では子どもに残高を送ると250円〜500円ゲット
PayPayは、アプリ内の「近くのおトク」というタブから、実施中のキャンペーンの対象となる店舗などを検索できるようになっています。抽選で大きな還元があるキャンペーンを活用したい場合に、対象の店舗等を確認しやすいのは使いやすいポイントです。
また、多くのキャンペーンが実施されているなかで、特に注目しておきたいのは、子どもが対象になっている施策でしょう。
例えば、「1年間ずっとおこづかい増量キャンペーン」では、12〜18歳のユーザーに対してPayPay残高を送ると、送った金額に加えて、さらに最大10%のPayPayポイントをゲットできます(上限250円/月)。さらに、ソフトバンク・ワイモバイルユーザー同士なら、送る側にも還元があり、送る側が「ペイトク」プランに入っている場合は最大20%に上がります(上限500円/月)。
▲PayPay「1年間ずっとおこづかい増量キャンペーン」
■「楽天ペイ」は楽天キャッシュのチャージだと少しお得に
楽天ペイも多くのキャンペーンを実施しており、アプリ画面の下部などから一覧を確認できます。
例えば、楽天ペイにおける残高である「楽天キャッシュ」を支払い方法に指定することで、決済時に抽選で最大20%還元が当たるというキャンペーンなどが24年2月3日まで展開されています。
▲楽天ペイの抽選で20%が当たるキャンペーン。還元上限は5000ポイントまで
また、この抽選を使わずとも、チャージを経て決済する場合には、通常1%の還元率が最大1.5%まで上がる仕組みが用意されています。チャージ方法が手間にならなければ、楽天キャッシュを使うことで若干お得に使えるでしょう。
さらに、同じく2月3日までですが、「新春おみくじ」として、いくつかの条件を満たした場合に、最大1万ポイントがプレゼントされる施策も実施されています。楽天ペイを使い慣れている人は、こちらも挑戦してみると良いでしょう。
ただし、これらのキャンペーンの適用には、事前のエントリー操作が必要ですのでお忘れなく。
■「d払い」をお得に使うにはdポイントクラブのランクが重要
d払いに関しては、dポイントクラブの特典として、dポイントカードの提示で2%+d払いの支払いで2%、合計4%の還元を受けられることが見逃せません。ただし、こうした還元率にするにはdポイントクラブで「5つ星ユーザ」の条件を満たしつつ、かつd払いの支払い方法をdカードに設定しておくことが必須。ざっくり言えば、dポイントクラブの特典を最大限に活かせるヘビーユーザーならば、結構お得というわけです。
また、d払いのキャンペーンとしては、金曜日・土曜日のみネットショッピングのポイント還元がUPする施策が実施されていることに注目。条件を満たせれば最大4%の還元を受けられます。
▲d払いのネットで使えるキャンペーン。月ごとのエントリーを忘れずに
そのほか、コンビニや飲食店などで使える割引クーポンも豊富です。例えば、コンビニでホットスナックを買う時などには、「支払い」タブにある「クーポン」の画面をチェックすることをお忘れなく。
■「au PAY」は「5のつく日」と「8日」を狙うべし
au PAYも、多くのクーポンが提供されていたり、企業コラボした個別のキャンペーンがあったり、とさまざまな特典が用意されています。
なかでも使いやすいものとして、毎月5日、8日、15日、25日にau PAY決済がおトクな「たぬきの吉日」という特典に注目です。エントリーが必要ですが、auユーザーならば最大5%還元(上限500P/月)、UQ mobileユーザーならば最大3%還元(上限300P/月)を受けられます。
また、au PAYで税込200円以上支払うと、Pontaポイントが最大3000ポイント当たることがある「たぬきの抽選会」も実施されています。
■「メルペイ」をお得に使うのは上級者向け
メルペイでは、メルカリ内で使えるクーポンや、一部店舗の買い物で使える割引クーポンなどが配布されていますが、ほかのスマホ決済サービスと比べると、汎用性は低いかもしれません。
一方、覚えておきたいのが、「メルカリ」アプリ内にあるバナー経由で、ECサイトにアクセスすると、ポイント付与があることです。例えば、ユニクロやAppleなどの加盟店での買い物はそれぞれ0.5%や1%のポイントが付きます。メルペイ内の後払い機能である「メルカード」を使うとさらにポイントが+1%になる点も見逃せません。
▲メルカリの公式サイトでキャンペーンを調べると、2021年が最後のようだった
■「ファミペイ」はファミマで使える回数券をチェック
言わずもがな、ファミリーマート向けのクーポンが豊富です。この「クーポン」タブには、純粋な割引券のほか、「回数券」という仕組みも用意されており、例えば、「カフェラテL」の11杯分を税込2200円で購入でき、通常購入した場合の計2420円よりも240円安く抑えることができます。
水やお茶などにも回数券が用意されているので、日常的にファミリーマートを利用する機会が多い人は、こうした仕組みを知っておくと、少しだけお得に買い物できるかもしれませんよ。
▲やはりファミリーマート関連のクーポンが豊富だ
* * *
なお、本稿で紹介したキャンペーンは、あくまで各社が実施している施策のごく一部をピックアップしたものに過ぎません。きっちりと、お得な運用を目指したい場合には、各サービスの公式サイトをこまめにチェックするなどして、気になるキャンペーンの情報を把握できるよう心がけてみてください。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/655230/
- Source:&GP
- Author:&GP
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