イタリアのスーパースポーツカーブランド「ランボルギーニ」が、ブランドエクステンションなる活動を展開中です。レゴから住宅まで、ランボルギーニが異業種とコラボした分野は多岐にわたり、ファンからは注目されています。
■なんと、ランボルギーニ的デザインの住宅!
このブランドエクステンションのメディア向け発表があったのは、2024年11月。イタリアはサンタガタ・ボロニェーゼ(ボローニャ空港から30分ぐらい)にある本社で、デザインディレクターのミティア・ボルカート氏によるプレゼンテーションが行われました。
「私たちは顧客から要望を寄せられることがあります。たとえば、ランボルギーニに通じるアイコニックなデザインをもった住宅が欲しい、とか」
ボルカート氏は、それが「ダルグローバル」社によるスペイン・マルベーヤ近郊ベナアビス村の丘に連なる53棟のラグジュアリービラ「ティエラ・ビラ」として結実するとしました。
「住宅にはランボルギーニのロゴはありませんが、デザインフィロソフィはしっかり反映するものとなります」
■驚きの異業種コラボレーション続々
▲ウラカンSTOと同じカラースキームのドゥカティ・ストリートファイター
以前なら、自動車メーカーと異業種のコラボレーションは、ターゲット層にブランドイメージを定着させるために行われるケースが多かったように思います。たとえば、サッカーウェアのブランドとのダブルネームとか。
いまでも「レゴ」は(どちらかというと)子どもに、クルマのイメージを訴求するのに大きな力をもっています。筆者も幼少のころ、モデルカー(ミニカー)で好きになったクルマには、いまもなんとなく愛着を感じるほどですから。
イタリアの「シーグループ」とコラボレーションしたモーターヨット「テクノマール」のプロジェクトでは、ランボルギーニのチェントロスティーレ(スタイリングセンター)が積極的にかかわったそうです。そして「ランボルギーニのスポーツカーのコクピットデザインが採用されました」(ボルカート氏)といいます。
▲ランボルギーニ「シアン」に着想を得てデザインされ21年に完成したテクノマール・フォー・ランボルギーニ63
どれだけの数のパートナーと話をしているのでしょうか。尋ねると、「数えきれないほど」との答えでした。選択の基準は「おなじ価値観を共有できる相手であること」と、ボルカート氏はつけ加えてくれました。
なかには、ボルカート氏の個人的思い入れたっぷりのプロダクトもあり、そのひとつが「テクニクス」のターンテーブル、SL1200といいます。
▲ランボルギーニのデザインの特徴「Y」をちりばめられたテクニクスSL1200M7B
▲バックシェルにランボルギーニエンブレムを入れたトッズのレザーローファー
▲24年に発表されたのがコーヒー豆のラバッツァとのコラボレーション(イベントではいつもこのカップ)
「SL1200は、私がいまより若かったときからの憧れでした。最高のターンテーブルだと思っています。私たちは音楽が大好きだし、クルマとの相性もいいと信じています」
そもそも、音楽をクルマとのアナロジーに使う、というボルカート氏です。
「新車はニューアルバムみたいなもので、あるていどの変化が必要だし、音楽にはジャンルがあるように、モデルにも、クラシックとかロックンロールとかに準ずるようなキャラクターを与えなくてはならない、と(部内で)言っているんです」
話を聞いていると、なんだか楽しそう。感想を伝えると、そうとも言えるし、むずかしい面もあります、とボルカート氏は答えてくれました。
<文/小川フミオ>
オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/652602/
- Source:&GP
- Author:&GP
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