Apple Vision Pro、4月にAI対応へ!家族での共有、写真変換機能も

Apple Vision Proで、Apple Intelligenceが4月には利用可能になるとBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。家族や友人との共有が便利になるほか、外部で撮影した写真をVision Pro向けに変換する機能も提供されるとのことです。2月21日には、Vision Pro向けの没入型コンテンツの新作が公開されるとのことです。

Vision ProにApple Intelligenceがやってくる

Apple Vision ProApple Intelligence対応は、早ければ4月に公開されるvisionOS2.4で提供される、と複数の匿名の関係者から得た情報として、Bloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。

Vision ProではApple Intelligenceの機能のうち、文章作成支援の「作文ツール」、オリジナル絵文字作成の「ジェン文字」、画像生成の「Image Playground」のほか、ChatGPTと統合された各種機能も利用できるようになります。

Apple Intelligenceはこれまで、iPhone、Mac、iPadのみに対応していましたが、M2チップと16GBのメモリを搭載するVision Proでは、スペック上はApple Intelligenceの動作条件を満たすのに提供は発表されていません。

Apple Intelligenceは、2025年4月には日本語でも利用可能となります。また、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が予告した現地時間2月19日の新製品発表では、Apple Intelligenceに対応したiPhone SE 4が発表されるのではないかと期待されています。

6月にBloombergは、AppleがVision ProでのApple Intelligence提供に向けた開発を進めていると報じていました。

Vision Proを家族と共有しやすくなる

visionOS4.2ではゲストユーザ向けのモードが刷新され、1台のVision Proを家族間で共有しやすくなる、ともガーマン氏は伝えています。

Vision Proではこれまでも「ゲストユーザ」機能が提供されていましたが、Appleは同機能の拡充により、Vision Proのユーザーが友人や家族にVision Proを紹介することで販売を押し上げることを期待しているようです。

なお、visionOS4.2では、開発の遅れにより提供開始が延期されたSiriの大規模なアップデートは行われないようです。

外部コンテンツの変換するアプリも提供、2月21日には新作動画も

Appleは、空間メディアへの関心を盛り上げるため、外部から取り込んだ3Dやパノラマの画像をVision Proの空間コンテンツとして表示可能にするアプリも提供する予定です。

ガーマン氏はアプリの詳細を伝えていませんが、これまで空間写真を楽しむにはiPhone15 Pro以降や対応カメラでの撮影が必要でしたが、他のデバイスで撮影した写真でも、Vision Proを使ってその場にいるような体験が可能になるとみられます。

さらに、2月21日には、Vision Pro用の「Apple TV」アプリで、北極圏でのサーフィンを題材にした新作の没入型ビデオを公開するとのことです。

Appleは、2024年7月には、短編映画など4本の没入型空間ビデオコンテンツを公開しています。その後も、11月には人気アーティストThe Weekndのミュージックビデオ、12月には北極圏でのダイビングをテーマとしたビデオコンテンツを公開しています。

Google・Samsung連合に対抗する上で重要なアップデート

Vision ProへのApple Intelligenceは、重要な時期に提供されることになる、とマーク・ガーマン氏は指摘しています。

Googleは、Googleの生成AIプラットフォームのGeminiがユーザーインターフェース(UI)レベルで組み込まれたAndroid XRを発表しており、2025年内にはSamsungからVision Proののコピーとも指摘される製品が投入予定です。

家族共用の進展で販売は増えるか?

日本での販売価格が599,800円(税込)からと高価なVision Proは、その価格がネックとなり販売が低迷していると指摘されています。

visionOSのアップデートにより、家族間での共有がしやすくなり、Apple Intelligenceが提供され、対応iPhoneなど以外で撮影されたコンテンツをVision Pro向けに変換できるようになれば、購入しても良いと考えるユーザーも増えるかもしれません。

なお、Appleはソニーと提携して、PlayStation VR2用のコントローラーをVision Proに対応させるための開発を進めているとも報じられています。

Source: Bloomberg


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