開発者への取材で分かった驚愕進化! マッサージチェア最前線【リカバリー&ヘルスケア新常識】

【リカバリー&ヘルスケア新常識】

買ったはいいが、いつしか無用の長物に…などと揶揄されることもあったマッサージチェアが、近年大きな進化を遂げている。その背景や商品開発のこだわりを、マッサージチェアのパイオニアであるフジ医療器のマッサージチェアマイスターに伺った。

*  *  *

近年、自身の身体ケアを意識する人が増え、再び脚光を集めつつあるマッサージチェア。フジ医療器のマッサージチェアマイスターである大出健太郎さんは「技術の進歩やAIの導入などもあり、大きく進化している」と言う。

「体型・体格は人それぞれ異なりますが、どんな人にも合わせられるようになったのは大きいと思います。誰が使ってもその人にとってベストな施術を提供できますからね」

マッサージ機能以外の充実もポイントだと大出さんは続ける。

「特にフラッグシップモデルの『R2200』は、ストレッチ機能を持たせ、メニューも11種類用意しています。また全身にフィットするエアーマッサージも血行の促進につながりますし、中にはストレッチ機能が決め手で購入したという人もいるほどです。近年のマッサージチェアは、引き出しが増え幅が広がり、一歩先の使い方ができるようになっています」

ただ一方で、設置スペースが気になるという人も多いはず。

「コンパクト化はどのモデルにおいても課題のひとつですが、『AS-R620』は機能をできる限り落とさず、サイズと価格にこだわったモデルです。マンション住まいなど設置スペースが限られる場合や、コスパを重視される方からの人気が高いですね」

近年注目されている要因のひとつに「デザインモデル」の存在も大きいと大出さん。

「浮いた存在ではなく、インテリアの一部として捉えてもらえるようになったのがポイントです。ソファー代わりのような感覚で“日常の延長線上”にある存在として、比較的若い世代を中心にマッサージチェアの価値観が変わり、裾野が広がって来ている印象がありますね」

チェアの進化はもちろんだが機能やサイズ、コスパ、デザインなど各々のニーズに合ったモデルが見つかるラインナップの充実ぶりも、再び注目を集めている要因と言えそうだ。

フジ医療器 企画部 副部長 大出健太郎さん
製品開発の最終責任者として、マッサージチェアの強さや角度・スピードなどをさまざまな視点から調整するマイスター。現在は2代目マッサージチェアマイスターとして、日々研究・開発に勤しんでいる

<フラッグシップモデル>

■誰もがベストなマッサージを受けられる

フジ医療器
「サイバーリラックス マッサージチェア H22 AS-R2200」(実勢価格:65万8000円前後) ※集合写真右

身体のコンディションを整えることをコンセプトに、繊細な動きを可能にした「5D-AI メカ PLUS」などを搭載した最上位モデル。独自のセンシング機能で、ひとり一人に最適化されたマッサージが受けられる。

▲筋肉の状態を分析するAIの搭載に加え、高精度モーターの採用により、従来よりも繊細な“手技”のようななめらかなマッサージを実現

▲8つの部位に配置されたエアーバッグは、血行の促進を図るパルスモードや手もみのような緩急をつけたエアーマッサージが体感できる

▲背もたれは164度までリクライニングし、リラックスした姿勢でマッサージを受けられる。ストレッチだけで11種類ものメニューを用意

<コンパクトモデル>

■小さなボディに機能が満載

フジ医療器
「リラックスマスター マッサージチェア E23 AS-R620」(実勢価格:33万8000円前後)※集合写真中央

幅約70cmとコンパクトながら、エアーバッグのみで全身をソフトにマッサージするエアーコースや、ワンタッチ強弱モードなどを搭載した多機能モデル。包み込むように温める「温浴背ヒーター」や「足裏ヒーター」も備えている。

▲エアーコースはエアーのみのゆったりとしたマッサージで、座面両側の大型エアーバッグにより、腰まわりや太ももの筋肉もほぐしてくれる

▲肩をしっかりつかみほぐすことを追求した「GRIP 式メカ 4.0」を採用。6つのもみ玉で、部位ごとに適した多彩なもみ心地を実現している

<デザインモデル>

■デザイン製と機能性を両立

フジ医療器(SYNCA)
「マッサージチェア L24 MR380 CirC GRACE」(実勢価格:17万8000円前後) ※集合写真左

洗練されたデザインと高い機能性が融合したSYNCAのマッサージチェア。柔らかな印象を与える曲線的なフォルムを採用し、どんなインテリアにも馴染みやすい。首からお尻まで流れるようにマッサージする「GRACE メカ」を搭載。

▲ユーザーインターフェースの向上にこだわった操作部は、ボタンとダイヤルで直感的な操作が可能。メニューや強さはLEDのカラーで表示

▲Bluetooth対応スピーカーを備えているため、スマホと接続して好きな音楽を聴きながらリラックスしてマッサージを受けられる

>> 特集【リカバリー&ヘルスケア新常識】

※2025年2月6日発売「GoodsPress」3月号64-65ページの記事をもとに構成しています

<写真/山岡和正>

 

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